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企業研究『ココナラ(クラウドソーシング)』
決算書から企業の強みや市場の可能性を読み解き、自分なりの仮説をもって事業の動向をとらえられるようになるのを目指して、お気に入りの動画等から学んだ「決算書のポイント」を「おすすめのコンテンツ」と共にまとめたノートです。決算書の勘どころをつかめるようになりたいという方に役立つ内容です。今後の決算でも加筆する予定です。
1.企業の強み
ココナラの業界における特長
◆他社との差別化
法人向けだけでなく、個人向けのスキル(相談や占い)も依頼できる
仕事の幅、発注単価の幅が広い
◆事業の成長性
営業収益(売上)がYoY+56%、約17.8億円
営業キャッシュフローは黒字
営業利益と経常利益は赤字減少(黒字化の見通し)
上場の良いタイミング
◆ビジネスモデルの特徴
個人の知識・スキルを売買できるプラットフォームの運営
法人向け、個人向け(相談や占いなど)のスキルが依頼できる
発注単価が500円~100万円とかなり広い
制作・ビジネス系カテゴリの流通額が半数以上
2.市場の可能性
ココナラの業界を取り巻く環境や市場の可能性
◆案件と単価の傾向
個人が発注する場合は単発案件の方が発注しやすい
ビジネス系の方が市場規模が大きく単価も高い
価格が低い相談系は意外と競合いない(収益を取りやすい)
◆競合他社とのすみ分け
・クラウドワークスやランサーズ:時給制が多い
・ココナラ:金額が決まっている単発案件が多い
◆海外で似ているサービス
・アップワーク:時給制が多い
・ファイバー:単発案件が多い
◆今後の注目ポイント
流通高が伸びていくか(マーケットプレイスのKPI)
時給制がどれくらい強化されていくか
法人営業(法人に発注/サービス購入してもらう営業)の強化
3.数字を読む着眼点
他の決算書でも使える数字のとらえ方
◆流通高がYoY+62%で62億円(2020年通期)
有料購入者とARPPU(1人あたりの平均購入金額)がどちらも伸びている
有料購入者:11万人、ARPPU:2万円~2万5,000円程度
◆テイクレートは28.8%
営業利益が6.1億円、流通高が21.2億円なので、テイクレートは28.8%
クラウドワークスやランサーズの約20%より高い
4.有価証券報告書
https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/nlsgeu000005atm9-att/03coconala-1s.pdf
5.おすすめコンテンツ
(1)決算解説
決算書のポイントを理解するならコレ、おすすめの動画「シバタナオキの決算実況」と文字起こし記事「決算が読めるようになるノート」です。
(2)事業内容
企業の事業内容を調べるならコレ、おすすめのサイト「strainer」です。
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