企業研究『Tesla(電気自動車/エネルギー)』
決算書から企業の強みや市場の可能性を読み解き、自分なりの仮説をもって事業の動向をとらえられるようになるのを目指して、お気に入りの動画等から学んだ「決算書のポイント」を「おすすめのコンテンツ」と共にまとめたノートです。決算書の勘どころをつかめるようになりたいという方に役立つ内容です。
1.企業の強み
Teslaの業界における特長
◆他社との差別化
持続可能なエネルギー社会への変革がビジョン
EV車の販売や蓄電池の製造はビジョンを実現する手段
競争力の源泉となるコアなものは内製する垂直統合開発
◆事業の成長性
四半期売上は$10.3B、YoY+73%(Revenue)
四半期売上総利益は$2.2B、YoY+79%(Gross Profit)
売上総利益率は21.3%
◆ビジネスモデルの特徴
・直営店での販売(ディーラーでの委託販売なし)
・オンラインでの販売(コスト削減で高利益率に貢献)
・カスタムオーダーの受付(ハードとソフト両方のカスタム)
・メンテナンス、修理、サービスを自社提供(出張サービスあり)
・在庫を極力持たないオペレーション
2.市場の可能性
Teslaの業界を取巻く環境と市場の可能性
◆自動車業界はCASEが軸
繋がる(C)・自動運転(A)・シェア&サービス(S)・電気自動車(E)
2016年にメルセデスベンツの中長期戦略で使われて広まった言葉
◆電気自動車へのシフト
日本は2030年半ばまでに販売する新車全てをハイブリッド/EV車へ切替
欧州ではイギリス等多くの国が2030年までにガソリン車の新車販売禁止
◆今後の注目ポイント
自動運転の普及とガソリン車販売規制の動向
3.数字を読む着眼点
他の決算書でも使える数字のとらえ方
◆四半期の売上が$10.3B、売上総利益が$2.2B
Teslaの売上総利益率は21.3%($2.2B÷$10.3B)
トヨタの売上総利益率15.5%と比べて+5.8%なので高い水準
◆納車台数がモデルSとXが2,030台、モデル3とYが182,847台
モデルSとX:高価格帯車(1,000万円以上)、生産台数が0
モデル3とY:低価格帯車(400万円台)、納車台数の99%
ほぼ低価格帯車だけの販売で業界トップクラスの利益率21.3%
◆在庫回転日数が8日
前年同期が25日で製造~出荷の日数が短縮されている
トヨタの在庫回転日数50日と比べて非常に短い
4.決算説明資料(IRレポート)
5.おすすめコンテンツ
(1)決算解説
決算書のポイントを理解するならコレ、おすすめのノート「決算が読めるようになるノート」です。
(2)事業内容
企業の事業内容を調べるならコレ、おすすめのサイト「strainer」です。
製造業に関する解説はコレ、おすすめの動画「ものづくり太郎チャンネル」です。
6.関連する記事
(1)他に参考にしたサイト
(2)他の企業についてまとめたノート