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企業研究『KADOKAWA(出版/映像)』
決算書から企業の強みや市場の可能性を読み解き、自分なりの仮説をもって事業の動向をとらえられるようになるのを目指して、お気に入りの動画等から学んだ「決算書のポイント」を「おすすめのコンテンツ」と共にまとめたノートです。決算書の勘どころをつかめるようになりたいという方に役立つ内容です。
1.企業の強み
KADOKAWAの業界における特長
◆他社との差別化
出版事業が主力、コンテンツを作る力が強い
DX(デジタルトランスフォーメーション)を徹底して推進
◆事業の成長性
売上は2,099億円、YoY+2.6%
営業利益は136億、YoY+68.5%
売上高、営業利益共に過去最高
出版事業とゲーム事業でYoY+100%超の増益
◆ビジネスモデルの特徴
出版事業が主力、その他にも映像やゲームなど
(1)出版事業:徹底したDXで成長
デジタルコンテンツでIPを増やして売る
オフラインでやってきたことを電子化(精度上げてコスト抑制)
(2)映像事業:アニメの制作強化
従来は映画館に映画を降ろすモデル
今後はゲームやエンタメで配信先を増やす
(3)ウェブサービス事業:安定収益の土台
コロナによるイベント中止で減収
コロナが収束すれば以前の水準に回復の見込み
2.市場の可能性
KADOKAWAの業界を取巻く環境と市場の可能性
◆書籍の返品率
出版社は取次に頼んで書店に本を置いてもらう
売れない場合に書店はいつでも返品できる
そのため返品率は高くなるという構造
◆今後の注目ポイント
教育事業(オンライン教育)が伸びていくか
3.数字を読む着眼点
他の決算書でも使える数字のとらえ方
◆売上がYoY+2.6%、営業利益がYoY+68.5%
売上はほぼ同じで営業利益がすごく増えているので、コロナ禍で強いビジネスが成長している
◆売上のうち、紙書籍がYoY+6.8%、電子書籍がYoY+29.6%
DXの推進が成功して利益の伸びに貢献している
4.決算説明資料(IRレポート)
2021年3月期通期決算説明会資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9468/ir_material_for_fiscal_ym1/99258/00.pdf
5.おすすめコンテンツ
(1)決算解説
決算書のポイントを理解するならコレ、おすすめの動画「シバタナオキの決算実況」と文字起こし記事「決算が読めるようになるノート」です。
(2)事業内容
企業の事業内容を調べるならコレ、おすすめのサイト「strainer」です。
(3)財務3表
貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、キャッシュフロー計算書(C/F)を図で見るにはコレ、「ロイター」です。
https://jp.reuters.com/investing/quotes/balanceSheet?symbol=9468.T
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