企業研究『ウェルスナビ(資産運用・ロボアドバイザー)』
決算書から企業の強みや市場の可能性を読み解き、自分なりの仮説をもって事業の動向をとらえられるようになるのを目指して、お気に入りの動画等から学んだ「決算書のポイント」を「おすすめのコンテンツ」と共にまとめたノートです。決算書の勘どころをつかめるようになりたいという方に役立つ内容です。
1.企業の強み
ウェルスナビの業界における特長
◆他社との差別化
預かり資産、運用者数ともに国内ロボアドバイザーNo.1
ビジネスモデルがシンプル(預かり資産の1%を手数料徴収)
◆事業の成長性
売上が8億9,700万円、YoY+78%
営業利益が-1億2,300万円、赤字
(広告宣伝費を除いた営業利益は3億2,800万円)
◆ビジネスモデルの特徴
預かり資産の1%(年率)を手数料として徴収する
既存の銀行や証券がメインターゲットにしていない層を狙う
営業チャネルがぶつからずパートナーシップを組むことができる
◆企業のミッション
働く世代の豊かな老後のために、最先端のテクノロジーを活用し、世界水準の個人金融資産プラットフォームを築く
2.市場の可能性
ウェルスナビの業界を取り巻く環境や市場の可能性
◆ロボアドバイザー市場
まだ伸びしろが大きく、ものすごいスピードで伸びている
◆チャネル毎のターゲット層
銀行や証券の対面チャネル:55歳以上、3000万円以上
ウェルスナビのオンライン:55歳未満、3000万円未満
◆今後の注目ポイント
運用者数をいかに早く拡大できるか
1運用者あたりの預かり資産(Net AuM Retention)を維持できるか
3.数字を読む着眼点
他の決算書でも使える数字のとらえ方
◆預かり資産がYoY+103%、運用者数がYoY+42%
預かり資産の方が伸びている=1運用者あたりの運用金額が伸びている
一度このサービスを使い始めると預かり資産がどんどん増えるという意味
◆預かり資産が3291億円、運用者数が23.6万人(2020年12月)
一人あたりの預かり資産はを139万円
手数料は年率1%なので、一年間で13900円の利益がでる
◆広告宣伝費が3.28億円(2021年1Q)
運用者数の増加は3.3万人(26.9万人-23.6万人)なので獲得単価は9,900円
◆運用者一人の手数料が13900円、獲得単価が9900円
広告宣伝に投入したお金を1年以内に回収できるモデル
◆四半期の赤字が1.2億円
年換算で5億円くらいだが現金が77億円あるので、まだ十分余裕がある
4.決算説明資料(IRレポート)
2021年度第一四半期決算説明会資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7342/tdnet/1970561/00.pdf
5.おすすめコンテンツ
(1)決算解説
決算書のポイントを理解するならコレ、おすすめの動画「シバタナオキの決算実況」と文字起こし記事「決算が読めるようになるノート」です。
(2)事業内容
企業の事業内容を調べるならコレ、おすすめのサイト「strainer」です。
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