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企業研究『Coursera(教育・Edtech)』

決算書から企業の強みや市場の可能性を読み解き、自分なりの仮説をもって事業の動向をとらえられるようになるのを目指して、お気に入りの動画等から学んだ「決算書のポイント」を「おすすめのコンテンツ」と共にまとめたノートです。決算書の勘どころをつかめるようになりたいという方に役立つ内容です。今後の決算でも加筆する予定です。
※今回は米国のS-1(日本の上場目論見書/有価証券報告書)に基づく内容

1.企業の強み

Courseraの業界における特長
◆他社との差別化
 スタンフォードの大学教授による高品質な授業を録画してコンテンツ作成
 学費の高いアメリカの大学のコンテンツに他の国・地域からアクセス可能
◆事業の成長性
 売上は$293M、YoY+60%
 ユーザー数は7660万人、YoY+65%
 コロナの追い風を受けて成長が加速
◆ビジネスモデルの特徴
 事業は個人向け/法人向け/学位取得の3種類
 最初はサービスを無料で利用できるフリーミアムモデル
 法人向け事業の顧客は企業/大学/政府1-3年契約のサブスクリプション

2.市場の可能性

Courseraの業界を取巻く環境と市場の可能性
◆アメリカの大学は学費が高い
 スタンフォードやハーバードの学部は年間$60~70K
 日本の私立大学の医学部より高い
 アメリカでは奨学金の返済が社会問題化
◆競合他社とのすみ分け
 Udemy:すぐに仕事で役立つ実用スキル
 Coursera:大学の学位を取るコンテンツ
◆大学のオンライン化
 大学の機能である研究と教育のうち、教育はオンライン化が進む
 大教室での講義は一流の先生のオンライン動画へ
 質疑応答はクラスの中で個別の生徒にカスタマイズ
 ゼミや研究室で行う研究は職人技でオンライン化が進まない
◆今後の注目ポイント
 コロナが落ち着いた後も成長が続くか
 就職支援のようなサービスが始まってくるか

3.数字を読む着眼点

他の決算書でも使える数字のとらえ方
◆Net Retention Rateが114%
 100%を超えているのでアップセルも上手くいっている

4.上場目論見書

米国のS-1(日本の上場目論見書/有価証券報告書)
https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1651562/000119312521071525/d65490ds1.htm

5.おすすめコンテンツ

(1)決算解説

決算書のポイントを理解するならコレ、おすすめの動画「シバタナオキの決算実況」と文字起こし記事「決算が読めるようになるノート」です。

(2)事業内容

企業の事業内容を調べるならコレ、おすすめのサイト「strainer」です。

6.関連する記事

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