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急成長するチームを一つにする、オフサイトの作り方

こんにちは。freeeの伊関です。freeeのHR船団(船団=社内用語で事業部のこと)は今年の夏、大勢の新メンバーを迎えました。新メンバーを迎えて1週間ほどたった7月の初頭にオフサイトを開催しましたので、今日はその様子をお伝えします。
freeeでは新型コロナの影響もあり、長い間ハイブリット出社が続いていました。出社の機会が減っていたことや、出社自体が初めてというメンバーがいたこともあり、オフィスでも「普段とは違うマインド」になれると考え、今回は支社やリモートメンバーも参加できるオフィスオフサイトでの開催となりました。

※私の現在の仕事内容については「freeeの全社戦略の柱の一つ”入り口開拓ヨット”とは?」で書いていますのでそちらをご覧ください。
※船団長など社内用語に関しては、弊社代表・佐々木のブログ記事『海をテーマに組織のすべてを疑う』をご参照ください。
※本記事は、チームメンバーの石橋によるインタビューをもとに作成しています。

伊関 洋介(いせき ようすけ)
東京外国語大学を卒業後、2011年、トヨタ自動車へ入社。その後、2017年にfreeeにジョインし、会計事務所向けのセールス、PMMを経て、HR領域での新プロダクトの立ち上げに従事。

ー30人から50人に!ニューメンバーにウェルカムを伝えたい

オフサイトで使用したスライド

HR船団は主にfreee人事労務とfreee勤怠管理Plusを担当するチームで構成されています。freeeでは7月に組織改変が行われ、それに伴い20人程のメンバーがHR船団に配属されました。いまだかつてない人数が一度にジョインするタイミングでオフサイトを開催することになり、まずはウェルカムの気持ちを伝えることを目標にしました。
また、HR船団が今まで築いてきたカルチャーが急成長するチームのなかでも生き続けてほしいと思いました。その中には、チャレンジを打ち続けること、たとえ失敗してもチャレンジを「あえ共」して、賞賛しあうことなども含まれます。チーム内のモメンタムが高い状態を保つためには、互いが互いを良く知っている必要があります。そのために何が大切か考えたところ、「組織を知る」こと、「事業を知る」こと、「カルチャーを実践する」こと。この3つの達成を目指して当日のコンテンツを用意しました。

<当日の流れ>

  • ランチ

  • 新メンバー他己紹介

  • 船団長によるHR船団の歴史とビジョン説明

  • ユーザーインタビュー視聴

  • 各チームリーダーによるチームビジョン共有

  • 個人の目標設定

  • 懇親会

ー組織を知るには、まずは個人

「組織を知る」ことにはメンバー同士が知り合うことが大切です。そこでランチの時間を有効活用して新メンバーを知る機会としました。1人以上の新メンバーが必ず入るように1チーム4-5人程に分けてランチにいってもらいました。

新メンバー紹介の様子

その際、ランチ後に新メンバーについてチームで紹介してもらう(他己紹介)のでランチの時間はたくさん質問をしてください、とお願いしました。freeeには入社時に自分のニックネームを付けるというカルチャーがありますが、どうしてそのニックネームにしたのかや好きなことなど、これから一緒に働くメンバーの新しいキャラクターを引き出す時間にできたと思います。

ーミッション・ビジョンの共有には時間を割く

船団長による説明

続いて、船団長にHR船団の歴史とミッションを話してもらいました。オフサイトで堅苦しい話はつまらないのでは、と思うかもしれませんがここにはじっくりと時間をかけました。日々取り組む仕事の意義を、掲げるミッションを自分なりに解釈することで見出してほしいと思ったからです。もちろん単調なだけの話にならないよう、クイズ形式にしたり、スライドで使う文字を一定のサイズ以上にすることなど工夫を凝らしました。

ーユーザーインタビューを通じて「マジ価値」の理解を深める

「事業を知る」、つまり、誰にどんな価値を提供しているか、社内ではマジ価値*と呼ぶ、を新旧メンバー全員でシェアすべく、ユーザーインタビュー動画を視聴しました。30分以上の尺がある動画を見ることに、正直どんな反応があるのか不安もありました。それでも、freeeを導入したことによってバックオフィスの悩みから解放されたユーザーの実感のこもった言葉を聞くことで、追い求める売上目標の奥にユーザー一人一人がいるという意識を持ってほしいと思い実施しました。オフサイト中、並行して利用していた社内SNSの投稿にはインタビューに関して、たくさんのコメントが寄せられました。例えば、マーケティングメンバーはユーザーの声をメッセージにいかに取り込めそうか、セールスメンバーはどんな部分がお客様にとって価値があるかを再確認しトークや商談の進め方を改めたい、などマジ価値をベースに自分自身の日々のアクションを見直すきっかけになりました。

*マジ価値(本質的(マジ)で価値ある:ユーザーにとって本質的な価値があると自信を持って言えることをする。)

ユーザーインタビュー動画を全員で視聴

ー全体のビジョンからそれぞれのビジョンへ

各チームのリーダーにチームとしてのビジョンを発表してもらったあとは、個人として何に取り組むのか目標を設定してもらいました。チャレンジをし続けるチームでいるために、会社として掲げる大きなビジョンを個人に落とし込んでいくことが大切だと思っています。開催当日が7月7日と七夕だったこともあり、短冊に目標を書いてもらい用意していた笹に結んでオフサイトの終了です。

目標を書いた短冊を笹につける様子

ーコンテンツを魅力的にすることで参加したくなる企画にする

一般に登壇者の発表の際に、聞くだけになると受け身でつまらなくなりがちかと思います。そのため、freeeではオンライン上でコメントして盛り上げながら聞くという、フォロワーシップの文化があります。
そうした素地がある中とはいえ、6時間の開催時間の中で1300件以上のコメントが寄せられたのは驚きの反響でした。オフサイトの参加人数は50人だったので、単純計算で一人25コメント以上ですよね。

社内SNSでのコメント数

コメントについては強制せず、会が始まる前に「コメントしないでね!」とあえて逆を言うことでダメと言われたことはやりたくなる心理でコメントを促しましたw 本心からのコメントでなければ意味がないですし、自発的なものにすることで一人一人がフォロワーシップを発揮してくれたと思います。今回のオフサイト開催を通して改めて、コンテンツを魅力的にすることでメンバーの能動的な参加を促すことができると感じました。

ー開催を振り返って

開催後にアンケートを実施しましたが、ユーザーインタビュー動画視聴が満足度NO.1だったのは驚きでした。ユーザーの前ではどんな立場のメンバーも平等です。マーケ、セールス、サクセス、事業企画など各ファンクションがフラットな状態でコメントし合えたこのコンテンツは、今後も定番にしていきたいと思っています。
人が大きく増える時、最初のコミュニケーションに失敗するとその後のチーム力にも影響があります。人を迎えて最初の「ようこそ」をしっかり伝えることで、チームとしてよいランディングが出来たと思います。今後もチームとして自由にチャレンジし続けるために、マジ価値を届けきる集団であるというカルチャーを伝えていくための時間と労力を惜しまず注いでいきたいです。

オフサイト振り返りスライド

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