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睡眠マイノリティの夜型ブルース

11月9日(土)曇り

今日は息子の学校の音楽発表会があるため、朝早く起きなければならない。
朝の9時…きつい。

世の中はなんでみんな早起きなのだろう。
そんなに早く起きて何か楽しいのだろうか。

「早起きは三文の徳」というけれど、それはたまたま早く目が覚めて、そのあと時間がある場合に限られるわけで、強制的に早起きさせられて徳なことなど何もない。現に大部分の社会人は毎日早起きしても苦しいだけじゃないか。と、夜型の自分の気持ちを正直に書くとこうなる。

まだ睡眠に関しては科学的に解明されていることは少なく、情報を探せば様々な説が入り乱れている。

早起きすると健康にいい説や、さらにお金持ちにもなれちゃう!(世界のエグゼクティブはみんな朝方!)的なだいぶ飛躍した説が普通に流通してたりするし、逆に夜型はもう治らないから、朝方にしようとすると逆に健康を害する、なんて説もあったりで、調べれば調べるほど混乱することになる。

↑朝4時に起きたらすべてがダメになる自信がある。

↑やっぱりそうなんだろうか…。

ただ一つ確かなのは、夜型の人間にとって社会は実に生きづらい、ということだろう。

別に好きで夜型になっているわけではなく、単純に夜眠れない。わざとではない。寝ようと思っても本当に寝れない。

ゆえに社会のタイムテーブルに合わせると確実に寝不足でパフォーマンスは落ちるわ、朝起きれなくて遅刻するわで、不真面目、社会人失格の烙印を押されがちだし、迷惑をかけてしまうことが辛い。しかし頑張って合わせすぎると次は自分の体を壊すことになる。

最近は発達障害というワードをよく聞くようになって、ADHDやアスペルガーの人たちも生きやすい社会を作ろうみたいな動きがあるけれども、この基準でいくと夜型も十分「障害」に入るはずだ。そんでもって「障害」というのはレッテルであって、単に「マイノリティ」であるに他ならない。LGBTが性的マイノリティならば、夜型は睡眠マイノリティだ。

紆余曲折をへながら時代は徐々にマイノリティに寛容になってきている(節はある)が、おそらく夜型の人間に順番がまわってくることは、あったとしてもまだまだ先だろう。社会が合わせてくれることを待つより、自分でうまく帳尻合わせるよう工夫したり、うまい諦め方や落とし所を探すしかないのだろう。

寝不足のまま起きる朝はいつも心の中でブルースが流れる。夜型ブルースだ。息子の音楽発表会の歌声より、ブルースのほうが大きくなってしまう自分にとって、やはり社会は生きづらい。

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