表現者と鑑賞者が横断する世界(徳光健治さんの個展に行ってきた)
11月12日(金)晴れ
午前中に飛行機で東京へ。
僕がアーティストとして所属しているTAGBOAT代表の徳光健治さんの個展が、代官山のモンキーギャラリーで今日から始まり、レセプションパーティに参加してきました。
徳光さんは本来はアーティストの展示やプロモーションなどをマネージメントする側の人なのですが、アーティストの気持ちを理解する意味でも、一度自分がプレイヤー側に立ってみようと思って展示の誘いを受けたとのこと。
アートにまつわる書籍を複数出したり、業界ではそれなりの立場でありながら、サクッとアーティストにもなってしまうフットワークの軽さが徳光さんらしいと思いつつ、これからは誰もがアーティストになれると言い続けてきた自分としては、感慨深いものがありました。
テクノロジーにより技術や環境は大きく変わり、今や誰もが今すぐにアーティストになれる時代です。そして最近のNFTの盛況により、発表のプラットホームもほぼ民主化しました。これにより表現の世界でプロやアマというフレーミングは完全に過去のものとなり、自分はアーティストだとわざわざ名乗ることも今後はなくなるかもしれないですね。
そんな誰もが表現者と鑑賞者という対なる立場を横断するようになれば、今よりも豊かな表現の世界が広がり、僕らはもっとアートを楽しめるようになるのではないかと思っている次第です。
今回の徳光さんの個展はずばり「THE PARODY」。
過去の有名作品や、今流行りの画風をなぞりつつ、徳光さんの視点でパロディ要素を入れ込んだ作品群になっており、徳光さんのアート談義を聞いている自分的には、説明なしでも十分楽しめる展示でした。
アート好きな方はもちろん、アート活動をしてみたいと思っているような方も、ぜひ代官山のモンキーギャラリーへ。アートを見る人/作る人が横断する世界は、もう始まっています。