なぜ先制点が大事か。ーサッカは勝点1からはじまるゲームー
サッカーのリーグ戦の試合は、勝ち点1ずつから始まるゲームである。何を言ってるんだと思う方もいらっしゃるであろうから説明しよう。
サッカーの試合は、常に得点0-0からはじまる。つまり両チームがピッチ上に突っ立っていてボールに触れなくても、0−0で両者勝ち点1を得、試合は終わる。
それでは、サッカーの試合において最も重要な得点は何点目であろうか。それは、もちろん先制点である。サッカーをたくさん見ている方は、何を当たり前のことを言っているんだと思われるかもしれないが、以下ロジックを説明しよう。
上述したように、サッカーは両者勝点1から始まる。
ここで、AチームとBチームが対戦するとする。
Aチームが先制したとしよう。先制点の価値は、勝点上では何点だろう。Aチームの勝点は3点。両チーム勝点1ずつで試合は始まるので、Aチームの先制点の価値は勝点2である。
それでは、Bチームは先制しないことで何を失ったのか。勝点1である。勝点が両者0から始まると考えると、何も失っていないように思われるが、両者1ずつから始まると考えると、勝点1を失っているのである。
この後、Bチームが同点弾を入れたとする。このゴールの価値は勝点何点分であろう。1−1の引き分けの初期状態に戻るだけなので、同点弾の価値は、勝点1である。
このように、先制するかしないかで、1ゴールの価値が変わるのである。
つまり、先制点は勝点という観点から考えると、劇的に様相を変化させるのである。
このことを経済学の「ゲーム理論」で一度考察してみたいと思う。
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