日常に潜む驚き

何でもない日常。今日もそんな日だった。
それが突如一変する。
僕は座ってパソコンをながめていた。突如、お尻から伝わる振動に気づく。
音は両耳とも聞こえない。
まずは視界にぼんやり映る景色を確認する。何も揺れてないし震えていないようだ。
ではなんだこれは?
床を手探りで触りながら震源を探す。
どうもこのあたりのようだ。
だがそこは、フロアの真ん中。すぐ近くに階段はあるが、人1人分ほど離れている。
だがしかし、震源が見当たらないのに、ここから振動を感じる。
すくなくとも、部屋全体が揺れてるわけではないから、地震ではないだろう。
いわゆる、地震の前の先触れか?だとしてもここだけ、ほんの一部分だけ、振動する理由がわからない。
少し範囲を広げるか。
そう思って扉に手をかけると、心臓が飛び出るかと思うほどに驚くことになる。

微かに振動を感じる扉を開けると、掃除機が飛び込んできたのだ。
…お前か。

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