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今後の方針(1) - 概論的な解説・判例の理解、基本書(司法試験)

さて、今後の方針です。

これまで、伊藤真試験対策講座の『会社法』『民事訴訟法』『刑事訴訟法』『行政法』と読んできて気づいたことがいくつかあります。

まず、

1、シリーズ各本の始めの100ページくらいまでに書かれている概論的な解説を読むのが、すごく有益なこと、

です。各科目で参照が必要な法令が何かということも分かるし、法令の章の構成、基本的な原理や概念の解説があると、それだけでぱっと視界が開けます。この概論部を読むことによるタイムパフォーマンスがとてつもなく高いので、始めに司法試験で課される全科目についてこの概論部を通読することが、結果的にこの試験に費やす学習時間を節約することに繋がるのではないか、と、思いました。

次に、

2、本を読んだだけでは、司法試験の短答試験でさえ、十分に対応できないこと、

です。これは、試験対策講座に書いている情報量が少ないからという意味ではありません。逆に、問われそうなことは何でも書いているという印象を持っているくらいです。

ですが、読んだ内容を、ちゃんと点数が取れるような形で整理、理解する過程が必要っぽいのですが、そのためにはもう少し、別の教材や資料に当たって、自分なりの情報のまとめ方を確立する必要があるように思いました。

六法の条文については、試験対策講座を逐条解説のように利用して、かなり理解可能な形で知識の整理ができる感触は得ています。しかし、判例がやばい。

僕が確かめたのは、令和4年度の短答試験過去問だけですが、判例の何が問われるかというと、そのまま規範や規範を導く趣旨が問われるというだけではないようです。その事件や当事者の性質とか、結論だけではなく結論を導くに至る中間的な判断とか、結構いろいろ問われているような印象です。

試験対策講座では、判例の引用は結構手厚くされていますので、おそらく試験における判例の問われ方に幅があることは著者も意識しているように思えました。なので、もう少し全体の理解が進んでからなら、もっと有効にこのテキストを活用できそうです。

最後に、

3、わずか数年前に改版されたテキストでも、直近に行われた大改正のため、他で知識を補う必要が出てくる場合があること、

です。これは最初から覚悟していたつもりだったのですが、行政法の範囲である個人情報保護法の大改正は想像以上で、本当にビビりました。この点について、不安の解消をしたいです。


と、いうわけで、次からどうするか。

1、伊藤真試験対策講座の第1巻から第15巻までの始めの概論部を通読する、

2、判例の読み方、知識の整理の仕方について気付きを得るため、詳しめに書かれた判例集を精読すること、

3、条文を理解するための逐条解説的な参考書には、最新版の市販の基本書を採用し、試験対策講座との性格の違い、試験に向けての役割分担について考え直す、

といった方針で、今後の勉強を進めて行こうと思います。

判例集については、解説部分が詳細な上、事実審である地裁判決も多く収録されている『判例タイムズ』を教材にしようと思います。中古本で古すぎないものを適当に探したら、1冊300円台で買えました。読んでみて良さげなら、直近のものも揃えてみようと思っていますが、今後どうするかは実際読んでみてから決めようと思います。

(2)へ続く

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