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宇宙ホラー【統合失調症 小説】

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ちょっと不思議なホラー空想物語です。
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記事一覧

宇宙ホラー1【統合失調症 小説】

宇宙ホラー1【統合失調症 小説】

私が見たものそれは何だったのか。それは未来だったのかもしれない。

episode00(04)

喉がカラカラ。水、水が飲みたい。よしえはそう思っていた。暗い夜道、帰り道が分からない。立ちすくむよしえ。そこを動くな。そう声がする。でも喉がカラカラで死にそうだ。明かりの見える家々には死体がぶら下がっていた。怖かった。でもそれよりもみ、みず、水が飲みたい。そう思っていた。明かりのする方へ歩いてみよう。

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宇宙ホラー4【統合失調症 小説】

宇宙ホラー4【統合失調症 小説】

episode 0xx
こちら柊こちら柊、〇〇交差点で交通事故発生交通事故発生。今週に入って間もないというのにもう10件目の交通事故。死亡者1名軽傷者2名、車と歩行者が絡む事故だ。普通なら、というか昔ならなんと不幸なことが起こったかと皆に心配されるところだが、この世界では様子が違った。おめでとうございます。それが、この世界の挨拶だった。おめでとうございます。これで借金完済ですね!いや、まだ後3回は

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宇宙ホラー5【統合失調症 小説】

宇宙ホラー5【統合失調症 小説】

episode0xx
よしえは豪邸に家族と住んでいた。そんなよしえを訪ねてやってくる旧友は多かった。しかし大概が金の無心であり、よしえはそういった話になるのが面倒で極力友達には会わないようにしていた。しかし、しつこく訪ねて来る友人がいた。さやかだった。さやかは中学の時の部活の先輩だった。よしえとはそれ程仲がいい訳でもなかったが、よしえがビットコインで成功したことを聞きつけ自宅に押しかけていた。彼女

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宇宙ホラー3【統合失調症 小説】

宇宙ホラー3【統合失調症 小説】

episode04(03)
石、蜘蛛の巣、赤いテープそれが私にかけられた結界だった。石、蜘蛛の巣、赤いテープ、石、蜘蛛の巣、赤いテープその中に私は閉じ込められてしまった。それを超えるとなっちゃんが死ぬそう声がした。私が死ねなかったからなっちゃんが死ぬ。それが声の言い分だった。私は彷徨った。家に帰りたかったがその結界を超えられない。道行く人は私を不思議そうに眺めながら過ぎ去っていく。誰か助けて!そう

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宇宙ホラー2【統合失調症 小説】

宇宙ホラー2【統合失調症 小説】

episode01(05)

私は警察の車に乗せられた。

黒く光る光が見えた。窓の外をずっと見てたけど、対向車が1台も見えなかった。

不思議だった。

昔のテレビみたいな横線が見えた。

ウィーンという音がする。車が動いているというより、外の風景が動いているように感じた。

住所を聞かれた。‥です!しっかり覚えていた!

ナビのようなものに入力をする警察官。誰かに電話をかけている。左、左、左、

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