見出し画像

谷崎潤一郎に勇気づけられる私は耽美主義なのかどうなのか?!そんなことどうでもいい

谷崎潤一郎って誰!?

「3度の結婚と美人妻が織りなすスキャンダラスな世界!
虚構に生きた文豪・谷崎潤一郎」・・・ホンマかいな?

ググるとこんな感じで谷崎潤一郎については
いろいろと出てくる。

まったく知らなかったわけではないが、
あたらめて本は読んだことはなかった。

こんなんで、谷崎潤一郎記念館に行っても
おもしろいもんか、楽しめるもんなのか。

画像1


芦屋市立美術博物館の隣にある
谷崎潤一郎記念館。

以前に美術博物館に訪れたときは
もうすでに閉館の時間がせまっていたため、
入ることができなかった。

この記念館のたたずまいに大変興味を惹かれた。
この建物にどんなものが展覧されているのか。

入って一番うれしかったのかお庭があったこと。

画像2

画像3

大谷記念美術館にも同様のお庭があったが、
谷崎記念館のほうがやや小さめ。
ただ、池に鯉がいたり、大量のみずすましがいたりと
また違うおもしろさがあった。

入館している人は私ひとり。
さほど広々としているわけではなかったが、
谷崎の直筆と思える原稿などが展示され、
こんな文字、文体で書いていたのかと興味深かった。

画像4

なにせ異端児として名を轟かせていたらしい谷崎だが、
それは時代背景があってのもので
「戦争傍観」などという言葉がでてきて、
戦争傍観がダメということて発禁になったり。

谷崎潤一郎の「細雪」は
『中央公論』で1943年1月号より隔月連載されていたが、
陸軍報道部の杉本和朗少佐によってその打ち切りを求められた。

「緊迫した戦局下、われわれのもっとも自戒すべき軟弱かつはなはだしく
個人主義的な女人の生活をめんめんと書きつらねた、
この小説はわれわれのもはやとうてい許しえないところであり、
このような小説を掲載する雑誌の態度は不謹慎というか、
徹底した戦争傍観の態度というほかない」

そして特に谷崎の作品に触れることがなかったものでも
いろいろな谷崎の作品について展示、解説があるので
読んでみようと思うものが見つかったりする
のでおもしろい。

耽美主義などいろいろな言葉で語られた谷崎潤一郎の作品ではあるが、
なにより「文学」であるということ、高い評価の作家であったということは
当たり前のことではあるが、作品もそのように高い評価、
認められていることであって、たとえばその作品に傾倒した性格の人間も
ある意味、文学的とでもいうか、認められた考え方、嗜好ではないかと思う。

いわゆる、谷崎の作品のなかでの性の表現、嗜好については
個人の性の嗜好と照らし合わせて
「ああ、私は正常。というか私は文学的なのかもしれない」
安堵を感じる人もいるのではないか。

私がそうであったように。

そして館内を見終わったあと、読んでみたいと思ったのが

「瘋癲老人日記」ふうらいろうじんにっき

館内で購入される本のナンバーワンだそうです。

私は青空文庫で読んでいます。

画像5

そして、こちらがうわさの若く美しい息子の妻「颯子(さつこ)

画像6

左は谷崎潤一郎先生。

上は「たつみ都志の文学講座」。

谷崎潤一郎先生については、ググるといろいろとでてきて、大変興味深いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?