京都グループ展「誰の性」|アーティスト紹介|カニキムラ
私の作品は、自らの体が変化する様子に対する不安や嫌悪感から生まれています。これはかつての私にとっては日常的な感情でした。女性であることが原因で学生時代、不快な目で見られることも多く、それが大きな不満でした。
しかし、友人たちが子供を持ち始めたことで、私の視点は一変しました。子供が生まれることは、本能だけでなく理性も伴う生の奇跡であり、愛情が不可欠だと感じました。また、男性との関係を通じて、幸福な気持ちになることを学びました。
私は生命の誕生や神秘が宇宙や海に宿っているように感じます。これは勉強や知識から得たものではありませんが、それらを表現する際に心温まる感覚に包まれるのです。
私の作品には、女性でも男性でもない、人間らしいイメージがあります。顔は少女のようですが、体は中性的であり、それが異なる視点からの表現を生み出します。
生命の誕生や産卵の瞬間は、神秘的であり、それぞれが持つ欲望や反抗心を表現したいと考えています。
作品を作る際の気持ちは、『絵で人を殴りたい』です。殴られたような衝撃を与えられたら、と思って制作しています。
何よりも、『自分にしか作れない世界観』を大事にしています。私の作品は媚びない!怒りや不満、コンプレックスなどの気持ちを大切にしています。それが私の表現の核心です。
カニキムラ
京都グループ展にご来場いただく皆様となるべく展示場所でご一緒したい想いがありまして、ご来場の時間を事前にお伺いしています。フォームにご回答頂いた方を限定として、Takashi Yoshiokaが会場でポートレート写真を撮影し、後日プレゼント致します。
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