皮膚のトラブルを起こさずニキビの発症を抑える(前)

不定期連載 アポラクトフェリン(39)

体内に原因があるニキビを根本的に
治療するためには、世界80カ国以上で
使われているレチノイド外用薬が
第一の選択肢です。場合によっては
抗菌剤の外用や内服、
ステロイドの局所注射といった
強めの治療も行われます。

様々な効能を持つ
アポラクトフェリンですが、
ニキビの原因を絶つことはできません。
しかし、リパーゼ
(皮脂を脂肪酸とグリセリンに分解する酵素)
の活性化と
アクネ菌(ニキビの原因菌)の増殖を抑制し、
症状を緩和することができます。

ブタのリパーゼを用いた実験でも、
アポラクトフェリンにはリパーゼの活性化を
防ぐ作用があり、結果的に皮膚で脂肪酸が
産生するのを抑えることがわかりました
(リパーゼ阻害効果)【写真・図24】。

【写真】アポラクトフェリンが持つ効果

画像1

また、アポラクトフェリンには
ニキビ原因菌でもあるアクネ菌の増殖を
抑える効果もあります。
【写真・図25】に示すとおり、
アクネ菌を培養する実験では、
アクネ菌だけを培養した場合と比べて、
アポラクトフェリンを加えると
増殖は約半分に抑えられました
(アクネ菌増殖効果)。

参考文献 
井上浩義 
『アポラクトフェリンのすべてがわかる本』
アーク出版 2015年 pp.94 - 96

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