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恩人の話


はじめに

前回のnoteで【仕事は真摯に向き合い、人に優しくあること】という言葉が出てきたが、今日はこの中の【人に優しく】の部分を深掘って書こうと思う。

以前のnoteを見てない方はこれ↓

僕の人生において、【人に優しく】を教えてくれた人は5人いる。

・僕の親方
・初めて働いた会社の上司
・学生時代のクラスの女子二人
・親友

前回は僕の親方について書かせてもらったので、今日はクラスの女子と親友について書いていく。
今回は考え方や向き合い方の話だ。

それは突然やってくる

中学3年にまで遡る。
この話をするにあたって過去の【いじめ】にフォーカスしなければならない。
割と友達は多い方の僕は、まさか自分がいじめられるとは思ってもみなかった。

当時クラスの男子7人グループにいた僕は、その中では割と賑やかしのポジションだった。
ただ、席替えをきに、だんだんと仲間外れにされるようになってきた。
仲のいい女友達と席が近くなったこともあり、休憩時間にその子たちとのお喋りに時間を使うことが多くなったからだ。

「あいつ女子とばっかり喋るようになってきたぜ」
とまぁ中学3年生なんてなんでもネタでいじめに発展する。
それは突然やってくる。
たまにそのグループに行って話をしようとすると、なんだか雰囲気がおかしい。
よそよそしく、僕の話は全然盛り上がらない。
僕がそのグループから離れると、また盛り上がっている。
まさか、まさか、これは僕が村八分にされてるのでは?と感じるようになりました。
休憩時間はクラスの女子と話をし、その子達がいない時は一人で時間を潰すようになりました。

ヒーロー

直接的な暴力などはないものの、陰で色々言われている感じでした。
ただ、学生時代の頃というのは学校の世界が全てで、そこが上手くいっていないと、全てがダメになったようなそんな気分になる。

そこを救ってくれたのが、その時のクラスの女子2人と親友でした。
クラスの女子二人の一人は男女共から人気があり、クラスのマドンナ的な女の子。Nちゃん
もう一人は、少しやんちゃで学校にそんなにこない女の子。Mちゃん
親友は違うクラスにいて学校でも有名な破天荒なことをやらかすお調子者。Nくん(不良ではない)

やんちゃなMちゃん。「あんなガキっぽいグループに何言われたって関係ないやん!
もしこれ以上めんどくさかったら、私の恐い友達いっぱい連れていてきてあげるよ❤️」と恐ろしくも頼もしい言葉。

Nちゃんは「別にうちらと一緒におったらええんちゃうん?」と優しい言葉。

ただ男子のグループから逃げて、女子のグループに入れてもらいました!の構図がなんだか惨めでプライドが許さなかった。

担任も察して

クラスで上手くいっていないことを親友に話すと、休憩時間だけでもと、違うクラスから友達を沢山引き連れて、僕のクラスまできて相手をしてくれた。
毎日毎日、僕のためにうちのクラスまで足を運んでくれていた。

担任の先生からも、鍔田の雰囲気が変わっちゃったと心配されて、放課後に呼び出されて、「何かあったの?」と聞かれるようになった。
学生時代の頃というのは大人に悩みを打ち明けたら【負け】みたいなのがあって、担任に打ち明けることができなかった。
卒業の時まで心配してくれて、「あなたは、すごく良いものを持っているから、何か夢中になれるものを探してください。必ず大きく羽ばたけます。」と言葉をもらった時には泣きそうになったのを今でも覚えている。

恵まれていた

授業の時にはクラスの女の子二人が、休憩時間には親友が、僕がひとりぼっちになってしまわないように時間を使ってくれた。

中学3年の頃は毎日学校に行くのが嫌で、それでも不登校になると、負けた感じがするからそれもできず、辛い日々を過ごしていた。
でも、クラスの女子二人と親友にこの15歳という多感な時期に救われた。
本当に有難い。
その3人は何にも特別なことをしているつもりはなかったのかもしれないが、少なくとも当時の僕は救われたし、今でも勝手に恩を感じている。

困った人がいたら手を差し伸べる。
そんな人に自分もなりたいと思わせてくれたのはこの3人おかげだ。
与えてもらうばかりの人生から与える側になりたいとさえ思うようになった。

15歳の自分に言いたい。
将来、与える側にはまだなれてないけど、たっくさんの良い人たちに囲まれて楽しい大人になれるから、心配しなくていいと。

おわりに

学生時代というのは残酷で、ちょっとしたすれ違いで、いじめの対象になる。
今思うと、僕自身もきっとスカしてて感じが悪かったんだと思う。
その後、色々あり仲介してくれる人たちのお陰でそのグループとは和解することになった。

ただ僕がそのグループにまた戻ることはなかった。
いじめの対象は僕から違うメンバーに変わり、また同じことが繰り返されていた。

中学時代1番辛かったのは3年のその頃だが、1番人の優しさを感じたのも3年でした。
お金では買えない何か特別な物を手に入れることができた。

その友達に何かあれば1番に力になってあげたいし、これからは僕が周りに力を貸してあげる番です。

余談ではあるが、親友のNくんは小中高と同じ学校に行き
その後彼はバンド、僕はダンスと、音楽の分野に進みだす。
紆余曲折ありながら、彼は今福岡でコンビニ経営を数店舗、野菜やお肉の卸もやっている。
同じ経営者の立場で、よき理解者としていまだに付き合いは途切れていない。

破天荒で突拍子もないことをしながらも、人に優しい彼は、多くの人に囲まれて今も昔も生きている。

彼から教えてもらった困っている人に手を差し伸べること。
それから少しづつ実践してるつもりだ。
見返りはいらない。
あの時にもらった恩を、次は誰かに回すだけ。


今回は仕事からは少し離れた番外編のお話でした。
最後に、人に優しくある為には強くならなければいけない事もその後知ることになる。
そこの話はまた今度。


本日もご安全に!

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