敵は仲間の中にいる!?
はじめに
会社を経営していく上で新しい挑戦をしていくことも少なくないと思う。
今の働き方が、時代に合わなくなった。
人数が増えてきて、新しい仕組みを取り入れなくてはいけなくなった。など
会社は継続していくために、アップデートしていくことや、今ある仕組みを損切りすることもある。
従業員を養っていくためにあの手この手で会社を運営していく。
その中で足を引っ張ってくる者がいる。
今日はそんなお話。
隠れドリームキラーに気をつけろ
自分の挑戦を応援してくれる人のことをドリームサポーター。
自分の挑戦をあの手この手で阻止する存在をドリームキラーという。
ドリームサポーターは、言うまでもなく応援してくれる存在なので応援してくれているすべての人がそれにあたります。
一方でドリームキラーというのは、一見すると仲間のような顔をして近くにいる場合があります。
例えば僕が、会社で新しい挑戦を思いついたとします。
この挑戦を色んなところで、色んな人にお話したとします。
その時に他社の親方から、『そんなのやめたほうがいい。うまくいくはずがない』
と言われたとします。
この人は僕の挑戦を応援してくれていないのでドリームキラーです。
そしてその言葉のなかには、嫉妬の部分もあったりします。
他人の会社が大きくなっていくのが腹が立つ。
自分が挑戦していないので、挑戦している人にはこれ以上挑戦してほしくない。(自分が挑戦していないのが惨めになる)
これは社外にドリームキラーがいる場合のパターンです。
この場合だと、その人には今後その挑戦の話をしなければいいだけなので簡単です。
一番厄介なパターンはドリームキラーが身内にいる場合です。
会社でなにか新しい挑戦をしようとしたときにあの手この手で足を引っ張ってくる社員がいた場合非常に厄介です。
それが、まだ経験が浅い社員であればダメージは少ないですが、幹部クラスの中に存在していると、挑戦は難しくなります。
例えば、僕の会社で(保温会社で)保温だけでこのままやっていくと、仕事が薄いときに会社の予算がショートしてしまいそうだなと考えたとします。
それなら、ホームページ制作だったり、ランディングページ制作だったり、youtube、TikTokで広告収入を得られるようにしたらどうだろう?
現場仕事以外にサブスクでお金が入ってくる仕組みや、広告収入で、現場以外からの収入も多少あったほうがいいなと考えたとします。
その話を聞いた保温職人としてはバリバリ前線で活躍している職人が納得しなかったとします。
保温以外の仕事をして何になるの?
保温屋なんだから保温以外のことはやらなくていい。
などと言ってくる始末。
俺は親方のことを思って言ってるんですと。
そんなことやって失敗したらどうするんですか?と
その従業員に対して
今は良いが、60代、70代になって現場でバリバリ仕事はしんどいから
今のうちに、現場以外の仕事も持っておいたほうがいい。
といっても理解してもらえない。
その従業員は他の後輩に対しても
「親方はあんなこと言ってるけど、絶対やめたほうがいい。」
「保温以外のことやってても意味ないからやらないほうがいいよ。」
などと、自分以外の人にもその挑戦はさせないように根回ししたりする。
この一見すると会社のことを思って俺は言ってますという人の心理はどうなっているのか一緒にみていきましょう。
新しいポジションの存在
例えば今出した、デジタル的な方向にも舵を切っていくぞ!
となった場合、タブレット操作や、PC操作、動画編集、や撮影スキルなどが新しく覚えていく必要がある。
このときに今までは保温のスキルの向上にだけ昇給があったが、これからはデジタル的なスキルでも昇給ができそうだ。
となると、バリバリの保温職人は次の2項目が気になると思う。
デジタルを1から学ぶのはめんどくさい
自分よりも若い人材の方が昇給しそうだ
今までは保温職人としてやってた者が昇給していたが、手先が不器用な者でもPCスキル1つで自分の給料に追いつきそうだ。
こうなってしまったら偉そうにしてた自分のポジションも危なくなる。
そうはさせない!
PC業務なんか建設業に必要ない!
保温屋は保温以外をやっても意味がない!
と声高らかに言うだろう。
新しく『デジタル』というポジションができてしまっては自分のポジションが危ぶまれるのだ。
これは自分を守るポジショントークなんです。
否定するほうが簡単
まだやったことのないことを否定して、できないことを沢山ならべて
「ほら出来ないでしょ?」と言うのは簡単だ。
「それはどれくらいの確率で成功するの?」と言うのも簡単だ。
新しい挑戦はいつだって仮説なんだから、成功しないほうが確率が高い。
成功するかどうかは分からないが、失敗しない方法をとにかく探すことが大切。
僕はなにか大きな決断をするときには従業員に相談はしないと決めている。
それは誰も大きな舵を切ったことがないからだ。
人を雇い入れて、その人の人生を、その人の配偶者の人生をも背負って舵を切るという経験をした者がいないからだ。
その経験をしてない者に新しい挑戦への不安や悩みなど分かるはずもない。
なので、そういった決断は独裁でやる。そこに相談はない。
『独裁』と聞くと聞こえは怖いが、これが今のところ一番リスクが少ない。
大きな決断にヒヨッてる者に舵なんてきらせない。
そこに納得がいかず辞めて行く者がいても、それは仕方のないことだと思う。
より良く、もっと良く
スマホが出てきて17年になる。
出てきた当時は、スマホなんて流行らない、使いづらい
ガラケー1択でしょ!と言っていた人も今やきれいに全員スマホを使う時代になった。
いつだって最初の一人は少数派なんです。
それがうまくいくかどうか分からない。それでも今よりはほんの少しでも良くなりそうだと思うところに人生の時間をかけなければいけない。
あなたの会社にもドリームキラーは存在します。
一見すると味方のふりをして、あなたのことを思ってというスタンスで足を引っ張ってきます。
それでも気にするな。
時代の流れが早くなった今。
挑戦しないこと、変わらないことが一番のリスクだ。
最後に僕の大好きなお話を1つ
創業500年になるようかんで有名な【虎屋】
あるテレビ番組で、店長さんに質問をしていた。
「やはり、これだけ多くの人に支持されているのは伝統の味を引き継いでいるからなんですか? 変わらない味を守り続けてからですか?」
と質問していた。
そこでの回答に僕はとても関心しました。
とらやの店長さんはこう答えました。
「いえ、実は味はその時代と共に変わり続けているんです。」と一言
「変わらないのは味ではなく、お客様への感謝の気持ちです。」と。
これがビジネスの基本だと、とても勉強になった。
変化することはネガティブな側面だけではない。
時代にあった方向に変化することも時代を生きるために大切なことだ。
今回はドリームキラーのお話でした。
本日もご安全に!
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