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80点まで積み上げたら横展開


さて今回はタイトルでもあるように、80点まで積み上げたら横展開して行こうというお話。
ここでは出世や昇給、差別化につながることをお話します。

80点からは自己満足

スキルを高めていく上で頭に入れておかなくてはいけないことがある。
それは80点からは自己満の部分が大きいということ。

簡単に説明していきます。
まずスキルは100点がマックスとします。
最初はもちろんやったことがないので0点です。
徐々に年数を重ねて80点まで到達したとします。
80点から100点までの20点というのはその道のプロでしか差が分からないんです。
正直素人では82点の人と85点の人は分からない。
どちらも『すごい』なんです。

EXILE

よく考えてみてください。
例えばEXILEのメンバー15名。
その15名をダンスの上手い順に並べてくださいと言われても、素人では分からない。
全員うまいんです!
ここ非常に大切なポイントです。
その道のプロであれば80点と85点の差は分かるでしょう。
でも素人では分からないんです。
この80点から100点までの20点はお客さんが求めてない可能性があるというのを頭に入れておかなくてはいけない。
お客さんが求めていないのにも関わらずクオリティを上げようとするのは、それは【オーバースペック】です。

自己満になっています。

ここで大切になってくることは、あくまでもお客さんが求めているかどうかということ。
その道の事をよく知っているお客さんが【ハイスペック】を求めている時は、それでいいんです。
ただ、お客さんがそれを求めていないのにも関わらず、90点や100点を提出しようとするのは自己満です。

ここは僕自身も職人なので、良い物をお客さんに届けたい気持ちも十二分に理解できます。

ただ、何度も言うようですが、お客さんが求めていなければそれは、職人のエゴでしかありません。

大手牛丼チェーン

またここで一つ例を出します。
牛丼を食べたいと思った時に選択肢は大体この3店舗
『吉野家』『すき家』『松屋』かと思います。
若干の価格差はあるものの、どの店舗も牛丼を安くて美味いを提供してくれます。
価格もサービスも味もほぼ横並びになってくると、選択肢は好みくらいなものですね。

ここでは『安い』『早い』『美味い』が必須のポイントになってくるかと思います。
この3店舗の中で1店舗だけが、牛丼の盛り付けを100点にするために丁寧に丁寧に盛り付けをして15分くらいかけて盛り付けていたとしたらあなたはどう思いますか?

いやいや、早く出せよ!

と思いますよね?
そこのクオリティいらんねん!ってなりませんか?
これは自分の仕事にも当てはまる部分がないか考えた方がいいんです。
そこの部分お客さん求めてないよ?
って部分が往々にしてある。
今お客さんが求めているのはクオリティではなくスピードって時にクオリティを上げていくのは自己満でしかない。
大切なのはお客さんに寄り添えているかどうかだ。

総合点で判断

一つ前ではお客さんに対しての価値の提供を見てきましたが、次はこの80点の考えを出世や、差別化に特化して見ていこうと思う。

まずはスキル向上の時間についての考えです。
これは僕の持論ではありますが、0点から80点までスキルを上げていくまでの時間と、80点から100点までスキルを上げていく時間は同じくらいかかるんです。
例えばスキルが0点から80点までになるのに5年かかったとすると
その人は80点から100点にするのも同じく5年かかります。
という事は単純計算で10年かかるということになります。

ここでは話を分かりやすくする為に単純な計算で例えお話します。
A君とB君2人の新人がいます。
この2人は全く同じスペックという設定です。
A君は一流の職人になりたい人です。
B君は色んなことをそこそこやりたい人です。

例に習ってA君は100点にするまでに10年かかりました。
B君は一つのスキルが80点になったら、100点までは上げようとせずに次のスキル習得に時間を使い、また5年で次のスキルを80点にしました。

ここで大きな差が生まれてしまいます。
A君は10年間でスキルが100点です。
B君は5年で80点、もう5年で違うスキルを80点取りました。
B君は10年間でトータル160点のスキルになっています。

ここが今回の大サビです。
人は他人から総合評価で評価されます。
色んなスキルを多く持っている人はあちこちで声をかけてもらえます。
そして前章で述べたようにお客さんは80点以上を求めていないことが往々にしてあるので、1つの事を極めている人よりも、色んなことが平均以上にできる人の方が多く支持されます。

ここでは分かりやすくする為にスキルも2つ限定して書きましたが、この2人を20年間で見るとA君は200点、B君は320点です。
その差は120点です。
圧倒的な開きがあってもう追いつけません。

ここでお話したい事は
80点から100点にすることが意味がいないと言ってるわけではありません。
その道を極めるという事はそれそれで素晴らしい事なんです。

ただ、お客さんが求めていることにしっかりと向き合うということが大切です。

横展開する時に

長くなってきましたが、最後に横展開する時のちょっとしたコツのようなものを紹介します。
それは横展開する時に、遠い分野のスキルに横展開した方がいいということです。
ここは差別化のポイントです。

例えば、歌手になりたいと思っている人が、歌が上手くなってから横展開するのは決まって『ダンス』なんです。
でもそれはみんながやっている横展開なのでレッドオーシャンです。
差別化できないのでお勧めしません。
近い分野というのは誰もが発想できることなので価値が上がりません。

歌が上手くなってからの横展開は、みんながやっていないスキルでなくてはいけません。
この時にお勧めなことは、自分がやってみてストレスに感じない事や、やってみても人よりも少し上手にできる分野の方がいいです。
『好きこそ物の上手なれ』です。
やってて苦にならない事の方が人よりも結果は出せます。

これをヨッシーに置き換えてみます。
僕は保温のスキルを80点まで積み上げると、次は、コミュニケーション能力向上に時間を使いました。
この時にやったことは、心理学や、ワードセンス、言い回しや例え話、喋るスピードや抑揚の付け方など、学びました。
その次にやった事は動画編集スキル。
その次にWordPressを学びました。

ちょっと分かりづらいかもしれませんが、保温のスキルを磨いた後に、ダクトや配管のスキルを身につけようって考えるのは、差別化がしづらいんです。
大きい設備屋さんに頼んでしまえば解決できるからです。
ここでいう保温屋がダクトや配管のスキルを磨くというのは、歌手がダンスを磨くのと同じ感じなんです。
近い分野の習得は差別化が難しいんです。

保温のスキルを持って、コミュニケーションスキルを磨き、動画編集ができ、ホームページやランディングページを作れる保温屋が日本に何人いるのか?
ただ僕よりも保温のスキルが高い人は日本全国たっくさんいます。
でも先で述べたように、お客さんはトータル評価で見てくることを忘れてはいけない。
目指すはNo. 1ではなくオンリーワンです。

まとめ

このように80点を取った後に横展開していく、そして横展開していく時にはなるべく隣接していないスキルを身につけておくと、差別化がはかれます。

自分が自己満になっていないか見つめ直すこと。
色んな価値提供をできるようになること。
違う分野の人たちにもそのスキルを届けられること。

今回は80点まで積み上げたら横展開して行こうというお話でした。
色んなスキルを磨いて、あなたらしい色になれることが一番です。

本日もご安全に!

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