Forssa Textile Week出店者紹介 | OLN
着物帯の下請け工場が立ち上げたファクトリーブランド
群馬県桐生市にある井清織物は、のこぎり屋根から差し込む斜光と木造の柱が印象的な織物工場。もともとは呉服向けの帯を織る下請け工場でした。その3代目の井上義浩さんが、問屋からの注文に依存した経営を危惧し、アパレルのデザイナーだった奥様の忍さんとともに2014年に立ち上げたのが、オリジナルブランド「OLN」です。
小さくとも自立した織物業を目指して
OLNでは、糸染めの天然繊維を組み合わせた織柄が美しい、ストールやバッグなどの小物を展開しています。今の時代の中で自分たちにあった「小さくとも自立した織物業」を目指し、本当に「自分たちでその値段を出して買いたい」と思えるものを自分たちにしかできないやり方で作ったプロダクトです。
OLNを始めてよかった!
彼らは、デザインや織ることはもちろん、 織機の調整、修理、織物設計の技術など、かつてはさまざまな熟練の職人たちが行っていた仕事も積極的に習得し、自分たちの手で行っています。それだけではなく、オリジナルブランドのOLNでは、自分たちの織物の価値を伝えるという仕事も行う必要があります。その結果、それまでとは比べものにならないくらいにやることが増えたそう。それでも彼らは「OLNを始めてよかった!」とはっきりと答えます。
「モノづくりの仕事がおもしろく、それを生業としたいので、そういう種類のストレスは望むところ。そういう環境をつくるための努力は惜しみません」
HPにはそう綴られています。
暮らしの喜びとものづくりの喜びと
彼らは、それまでの主力商品の呉服の帯とオリジナルブランドのOLNの両方を大切に工場を営んでいます。どちらかに寄るのではなく、片方の経験がもう片方の知識に役立ち、相乗効果で高め合う連鎖が生まれているのだそう。
その連鎖は暮らしにも当てはまっていて、生活と仕事が隣り合う昔ながらの職住一体の暮らしの中で、暮らしの喜びと、ものづくりの喜びとが互いに作用しあい、 和装帯とオリジナルブランドのように生まれる相乗効果を感じているそうです。
そうして生まれた織物が、共感してくれる人の手に渡り、日々の暮らしを彩る役に立てたら、どんなに素敵だろう。その理想を胸に、彼らは今日も織り続けます。
商品はこちらからご覧ください。
HP:https://oln2014.jp/
Instagram:
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