![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173113043/rectangle_large_type_2_ce1819bde285ff7f95d621b4dc096be7.png?width=1200)
2021年12月29日 23:53 Demetoriというひとの東方メタルアレンジを3周したなど5つ
地球人は苦しい
肉体と心がある限り、地球人は地獄の誘惑を受ける。身体の形をした骨の器に閉じ込められたかのような地獄特有の重力。遊園地の電動遊具のように目移りするほどあまたひしめく拷問と刑罰の叫び……。
自分のポケットに入っているのだが、自分全体と世界全体のふりをする地獄が、この地獄の正体である。
誘惑されている時は苦しい。地球人は苦しいのである。
砂防ダム!(聖闘士星矢風の叫び)
砂防ダムって打ったら「沙滂沱無」って変換されて神々しすぎ!
他人と私に関する処世訓
他人は自分の反映であるとか、嫌な他人は自分を成長させてくれるとか、自分が善くなれば他人も善くなる、といった処世訓の根拠づけは、生理学的に見ると、脳の仕組み上自然な事だからである。脳は、個別の脳にして全員の脳であるから、その人の脳の状態は周囲の他者との相互作用によって認識の帯域が決まってくる。
といっても、脳は「悪い」ことを反映する傾向が強い。
なぜなら「悪い」とは脳の中にだけ有る思考であって、加えて、脳の世界は、全員の脳情報が混沌とする性質によって世界全体が重くなるために、「悪い」ことに認識が流れる強い傾向を持つからである。
要するに、上の処世訓が言っていることは、人間は生活において自身の自我についての観察を蓄積し得る、ということである。
これが一般的に全員に理解を行き渡らせることができる教育の限界くらいのラインではないだろうか。
この教育の成果は次である。それは、うまくすれば、観察の経験を積むにつれて、当初の「悪い」認識に比べて相対的に「善い」認識へと、認識の帯域が上がるから、社会的に「善い」人になったり、「悪い」ものの重さが少しないしけっこう抜けることによって、生活が前よりも快適になる。
次の段階は、自我と自分の同化を切り分ける、という処に移っていく。それは現状、もちろん、教育が担ってはいない。
「私」にとって何も無い処
世界は無く、私も無い。だから神秘は世界には無い。
「此処」には、私(脳)には知り得ない、神秘だらけである。
それは此処においては、わたしからみれば、悉く詳らかに明白である。わたしはあらゆる神秘の手綱を握っている。
此処のようすを、たまたま、私が見上げた時、神秘の輝きとして映る。
輝きは無い。輝きは毒の輝きである。なぜなら私が見上げているしるしだからだ。
恒にわたしは此処に居るという事だけであり、それ以外に述べるべき事は無い。
私は……。世界は……。世界の仕組みは……。これら世界観のもとの全、て幻想である。
言葉はただ、幻想を打ち砕く。私の世界観のもとの物事が実在であるという全部の思い込みを打ち砕く。
眠った時にさえ消えて無くなるような物事や世界は実在ではないのは明白なことだ。
「いや、それはおかしい」と唱える者にとって「実在」してしまうだけである。
実在は、此(これ)だけである。私が去った後に残るものだけである。此処に、それが在る。
他人は私
「個人の肉体と心」には、関わった・関わる他の個人の肉体と心が入っている。それを追い出そうとする必要はない。
「私」は、個人の物ではなく、個人間共有の一個の物体である。他の個人への私の態度は、私の私への態度である。
肉体と心が混じる性質を通して、個人は他の個人から私(自分の自我)について学ぶのだ。
Demetoriというひとの東方メタルアレンジを3周した
「demetori」という東方アレンジャーは、プログレメタルやメタルコアなどの技術が素晴らしい。もちろんDream Theaterも思わせる。
今回は上のdemetoriさん3時間動画が思った以上によかったので3周した。
東方の原曲は、自分にとってはまずメロディ。まさに「フック」。
次いで東方作品の「奇譚」とでもいった空気を表すような「おっ」というコード。
といった程度の鑑賞しかしていないのだが、ワイの足切りに遭うアレンジャーはメロディの魅力を削いでいる場合が多い。
トランス系を除くと、不思議とコードは原曲をなぞるアレンジャーが多いねー。
たぶん、メタルでゴリゴリしすぎると、アレンジャーの腕が無いと、メロディが曇ることになるのかもしれないね。ギター主体でなくキーボード主体ならワンチャンあるかなあ。
反面、トランスやロックやピアノなどでのアレンジは、メタルに比べてメロディが生きる形態や音色なんだろうな。
東方は、原曲が日本的なメロディが多用されているので、demetoriの人は欧米のリスナーには好かれても、日本で育った日本のメタラーには、どうなんでしょう。
テクニックが完備されていて、いろんなメタルバンドへのオマージュもあるので、プログレメタル好きな人には好評かもしれないけど、プログレメタルと東方を両方好きな人を満たすかというと、分からん。
東方のメタルアレンジってもの自体、ちょっとハードルが高めじゃないのかしらと思われた。
ちなみに、『ネクロファンタジア』は、オマージュ元のSTRATOVARUISがビビッドなメロディを看板とするバンドだけに、アレンジの親和性も高くて、とても良い一品だったと思います!
チラ裏らしく書くが、自分は、おてんば恋娘のあのコードがどうしても……なんでアレンジでも其処のコードまで忠実なやつが多いのや? だがメロディが優れているので許してしまういつもの東方への扱いになる罠。
今、170分くらいまで聴き進めたところでは、以下が非常によいアレンジでした!
・上海紅茶館 ~ Chinese Tea
・東方妖々夢 ~ Ancient Temple
・ネクロファンタジア ~ Remix
『上海紅茶館』は、東方にしては珍しく、メロディが良くないし、展開も限られた曲なので、重くてオスティナートなメタルのアレンジが嵌って、原曲より良くなった感じがします。
あれ~この東方系でよく聴くメロディ何だっけ~という曲は『東方妖々夢』だったのか。アレンジから原曲のタイトルを知った。
・少女さとり ~ Innumerable Eyes
・少女が見た日本の原風景 ~ Dance of puNDarika
・感情の魔天楼 ~ World's End
上も良かったリストに追加。
・紅楼 ~ Eastern Dream
・御柱の墓場 ~ Grave of Being
二周後、↑も追加。
原曲知らないので、曲として良かった、という感想。
メロディは東方っぽくないというか、抑え目な感じがする。メタル的にはそれはちょうどいい。『御柱の墓場』はガッツリHELOWEENじゃないですか。あれHELLOWEENにこの曲あったっけ?? そう思わせたら名曲っしょ。転調までHELLOWEENを宿しているね。
三周めに入る。あと何曲か、拾い上げられるかも。もう砂金採りで、労働だな。俺は労働が大嫌いなんだ! 最悪だよ! だが、労働が大嫌いな自分は大好きなんだよ!
・信仰は儚き人間の為に ~ Jehovah's YaHVeH
・優雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life
・天狗が見ている ~ Eye of the Needles
三周した結果、3曲追加して、11曲とキリよくした。
『信仰は儚き人間の為に』は、はいはいドラゴンフォースドラゴンフォース。
ドラゴンフォースっていうバンド名すごくない?
『優雅に咲かせ、墨染の桜』はメロディが聴かせるからしゃーない。リズムもバッチリだな!
東方のメロディのフックって、メタルバンドの中ではIron Maidenが一番近い感じがして、『天狗が見ている』のサビを聴くと、ホントIron Maidenのナカーマっすなあ。
demetoriさんは、一つの曲について複数のアレンジを作られていることがあるので、他を当たれば良曲が増えると思う。たとえば『恋色マスタースパーク』。この動画の版より、シングルカット(?)されてるほうがすき。
三周目になると、東方を聴いてるのか名も無い有能メタルバンドを聴いてるのか分からなくなってきたが、分からないほうがいいわなと思った。それは東方をくさす意図ではなく、要はワイが聴いているものは、作品の魂なので、その名前は東方でもメタルでもないので、いいよというわけです。
メタルという形態はワイにとてもなじむ。よきメタル楽曲とは、私・重力・物質といった(錯覚の)重さを搭載して魂が描く軌跡の事なのだ。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?