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2023年 毎日杯の予想
かつての毎日杯は、NHKマイルCの前哨戦の意味合いを持ち、2008年のディープスカイ、2010年のダノンシャンティなどが、このレースを制して、NHKマイルCも制した。しかし、ここ10年で多様化。2013年のキズナや2016年のスマートオーディンのように、ここから京都新聞杯、そして日本ダービーを目指す馬もいれば、2017年のアルアインのようにここから皐月賞に直行する馬、2021年のシャフリヤールのように、ここから日本ダービーに直行する馬もいる。要はこの先の何かしらのGⅠを目指すための、賞金加算のレースということ。
また、毎日杯が行われる阪神芝外1800mは、2角のポケット地点からスタートして、最初の3角までの距離は約665mとたっぷりあるために、逃げがベストの馬が集うと主導権争いが激化し、オーバーペースが発生することもある。追い込み馬のキズナが優勝した2013年、サトノインプレッサが優勝した2020年はまさにそれ。しかし、逃げがベストの馬が不在だったり、1頭のみだった場合にはそこまでペースが上がらない。
2019年のランスオブプラーナのようにマイペースで逃げられれば逃げ切りも可能で、昨年のピースオブエイトが逃げ切り勝ちをしている。ただし、過去10年では逃げて3着以内の馬が前記の2頭に対して、追込馬は1着3回、2着1回、3着3回の好成績。逃げと追い込み馬の3着以内を比較すると、断然に追い込み馬のほうが活躍していることから、本来であれば後半型の馬を中心視するのが好ましい。
ただ今年は出走馬の近5走で逃げたことがあるのは、エヌマエーレのみというメンバー構成。内からはシーズンリッチやフェイト辺りが先行するが、外のフルメタルボディー辺りがよほど前を主張して行かないと、そこまでペースが上がらない可能性が高い。ブラストワンピースが、2番手から抜け出して優勝した2018年(前半4F48秒0-後半4F46秒2)くらいペースが落ち着く可能性もあると見て、今年は先行、中団勢を主体に予想を組み立てたい。
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