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2023年 カペラSの予想

■激流傾向のレースだが、例年より逃げ、先行型が手薄

カペラSはJRAで唯一行われるダ1200mの重賞。ゆえにJBCスプリントの上位馬や同年のスプリント重賞で勝ち負けした馬、前走勝ちの上がり馬などの強豪が集結し、例年ほぼフルゲート16頭立てで行われる。スピード自慢のスプリンターが集うため、当然、出走馬16頭中、逃げ、先行策で勝ち上がってきた馬が大半を占める

またこの舞台の中山ダ1200mは、高低差4.5mのダートコースの頂上に位置する2角奥の芝のポケット地点からスタートするコース。緩やかに坂を下って行くコースで、最初の3角までの距離は502m。芝スタート+下り坂でダッシュが付く上に最初のコーナーまでの直線が長いとなれば、隊列形成もすぐには決まらず、前半ペースは速くなる。

しかも、中山は年間を通してもJRAのどのダートコースよりも時計を要すタフな馬場状態。前に厳しい条件が揃ったも同然で過去10年の平均前後半3Fは33秒19-36秒69と速く、過去10年で5回も32秒台に突入している。

しかし、それでも過去10年で逃げ馬が2勝、2着1回、先行馬(基準は3角の位置が2~5番手以内)は5勝、2着2回、3着7回と活躍している。逃げて連対した3頭はGⅠ、Jpn勝ちやそれに準ずる能力があった馬たちだが、やはりダ1200m戦はペースが上がっても逃げ、先行馬が強く、有力なのだ。

その上で今年は例年のこのレースと比較した場合に、逃げ、先行型が手薄である。テンが速いテイエムトッキュウが4番枠と内枠を引いたので、同馬がハナを主張して、外のチェイスザドリームがその2番手と隊列がわりとスムーズに決まる可能性が高い。11月の室町S時にテイエムトッキュウに外からチェイスザドリームがファーンヒルとともに競りかけ、共倒れした経緯があるからだ。

 また、先行型にアイスリアンやピンシャンがいるが、それらはペースが上がっていいタイプではないので2列目を狙うだろう。ここはテンが速くなる中山を考慮しても、前半3F33秒半ばで入って行けると見ている。よって、先行型を中心に予想を組み立てた。

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