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2024年 サンタアニタTの予想

■逃げ馬不在で混戦の様相?

 今回のメンバーでもっともテンが速いのは(10)オメガレインボーだが、同馬はもともと逃げ、先行して甘くなり、差す競馬で2021年のエルムSで2着になるなど、ダートグレードの上位常連馬として活躍していた馬である。地方に転厩してからは先行して勝ちに行く競馬で終いが甘くなり、善戦はするものの勝ち切れない競馬が続いている。逃げ馬不在の今回で逃げるとなると甘さを見せてしまう危険性がある。

 一転してラストストーリーは中央時代は前に行けずに未勝利だったが、地方へ移籍し、前に行くことで出世した馬。前走のサンタアニタトロフィーTRでも逃げたシャルフジンが最下位に敗れる差し、追い込み有利の流れを2列目の最内から、最後の直線しぶとく粘って2着。今回で逃げたいところではあるが、テンが速くない点がネック。

 どちらが逃げるかはともかく、テンが速くてハイペースに持ち込んでも粘れる馬は不在だけに、先行馬には有利な展開になりそうだ。

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