老後が不安ですか?
老後に不安が一切ないって方はほとんどいないんじゃないでしょうか。
お金に対しての不安、健康に対しての不安、孤独に対しての不安、認知症に対しての不安、介護に対しての不安…。
でも不安になるのに理由はそもそも要らないのです。
どんなことでも人は不安になれます。
お金があっても不安、今健康であっても不安、周りに人がいても不安、認知症でないのに不安、身の回りのことは自分でできるのに不安…。
人間の行動の原動力の一つに不安はかなり影響を与えています。
不安だから働いてお金を貯める。
不安だから筋トレして筋肉と体力をつける。
不安だから保険に入る…など。
他にも不安という感情が動機で行動を起こすことはもっといろいろあるでしょう。
適当な不安は悪いものではないと思います。貯金も、健康づくりも、保険に入ることも、人間関係を構築しておくこともとっても大切です。
でも過度な不安は、時間の浪費にもなりますし、「今」を幸せに生きることを逃してしまいます。今を犠牲にして未来に備え続けるのもおかしいし、未来に備えずに今できることをしないのもおかしい。
要はバランスなんでしょうけど、不安が強すぎると今を犠牲にしてしまうことになります。
少なくとも今のところすべての人は100%老化しますし死亡します。
不安があろうとなかろうと平等に老化と死がすべての人に与えられています。
備えていても避けられないのであれば、もう後は天に任せて開き直っても良いような気がします。
不安って自分の意思では取り去ることが出来なくて、一生まとわりついてくるものなのでしょう。だからこそ、今を楽しんでどう生きるのかってことの方が、賢く備えることよりもある意味では重要かもしれません。
老人ホーム紹介業をしている私が言うのもちょっとおかしいですけど、そう思います。
私の記事の中でも「今のうちに備えましょう。」みたいなことを書いたこともありますので矛盾しているようですが…。
私たちが生きている時間は「今」しかないのだから、今できることを淡々とやるだけです。不安との戦いのようでいて、今現に困っていないのであれば、不安とはなるべく距離を置いて楽しい今を生きましょう。
恐れないで生きられることは幸せですね。