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2024年マイ・ベストアルバム【20-11位】

20. Tinashe/ Quantum Baby

ティナーシェちゃんの新譜が20位です。

全く話題にもならずAOTY上でも無視されてるに等しいこの新譜ですが、地味にとてもいいです。

音的にはデビュー時からまったくブレておらず、いわゆるオルタナR&Bを貫いていますね。

オルタナR&Bで言うとジェームス・ブレイク以降、FKA TwigsやBANKS、また一番売れているところでWeekndあたりが思い当たりますが、ティナーシェちゃんは露出多めでダンスもかなり頑張っているのになかなかブレイクしないですね・・悲しい。

19. Billie Eilish / Hit Me Hard and Soft

「あなたをランチで食いたい」とクイア・ラブを歌うLunchはあまりヒットしなかったビリーの新譜ですが、聞きやすいBirds of a Featherは大ヒットしてますね。

このアルバムは本人も言ってるようにアルバム全体として聴ける作品になっており構成も素晴らしいです。

ビリーのデビュー以降、彼女のオルタナ志向全開なフリーキーさにも関わらず全米規模、世界規模で売れているというのは結構意外です。

この新譜はフリーキーというよりは大衆的な普遍性も同時に獲得しているのですが、もっと尖った曲を作って日和ることなく突っ走って欲しいと思います。

18. Kim Deal / Nobody Loves You More

Cannon Ball が有名なブリーダーズのボーカル、キム・ディールのソロ新譜が突如としてリリースされました。

これがまたオルタナ色全開で良いんですよ。

オーケストラル・ポップで幕開けるこのアルバムですが、聞き進めるとちゃんとロックしてます。

ぜひ次回のフジロックで目撃したいところです。

17. Kim Gordon / The Collective

ダブル・キム姉御の一人、こちらはソニックユースのキム・ゴードンですが、2018年の本格ソロデビューアルバムが素晴らしく、このセカンド作も期待していました。

内容は前作にも増してヘビーなインダストリアル・デジタル・ファンクで。けっこう衝撃的な内容になっています。

このナインインチ・ネイルズのようなインダストリアル・デジタル・ファンク路線にどうして突然変異したのか知りたいところですが、インタビュー記事に辿り着かず。

昨年のフジロックでのライブも衝撃的で、筆者の個人的なベストアクトのひとつとなりました。

その際にぜひインタビューしてほしかった・・

16. Nala Sinephro / Endlessness

このアーティストはAOTYで上位にランキングされてから知ったのですが、ジャズ・エレクトロニカの傑作となっています。

少し前までのFloating Pointsみたい。

Continuumというナンバリングされた曲のタイトルどおり、アルバム全体が最初から最後まで聞くことを前提に構成されていおり、ラストは大円団を迎えます。最高です。

15. Kendrick Lammer / GNX

昨年のケンドリック・ラマーのサマソニでのライブは、言語的な問題なのか、筆者にはあまりピンと来なかったのですが、届いた新譜自体は、これまた傑作。

この勢い、すごいですよね。

あまり興味はないのですがドレイクを名指しで批判した曲もあったり、かなり攻めたトラックもあります。

筆者はけっこうアーバン味のあるトラックが好きなのですが、クレジットを見るにSZAの貢献もけっこう大きいのかもしれません。

14. Mannequin Pussy / I Got Heaven

マネキン・プッシーという攻めたバンド名のアルバムですが、パンクなインディーロックでけっこう好きです。

今、フェスでライブが見たいバンドのひとつです。

13. Doechii / Alligator Bites Never Heal

「アリゲーターに噛まれたら傷はけっして治らない」というタイトルが印象的なこのアルバム、アーバンなヒップホップR&Bの名盤で、大好きな一枚になりました。

トライブ・コールド・クエストのようなオールドスクールなテイストもあり、この路線のヒップホップは好きなんですよね。

リトル・シムズへのUSからの回答という感じがします。

12. Friko / Where We've Been, Where We Go From Here

2024年の前半に日本のSNSで話題になったシカゴのバンド。

AOTY上でもあまり話題になっておらず、ほんとにビッグ・イン・ジャパンという感じの盛り上がりだったようですね。

しかし、このアルバムはけっこうなインディロック傑作に仕上がってると思います。

タイムリーにフジロックに呼んでくれたのも素晴らしかった。

筆者は渋滞に巻き込まれ、泣く泣く車内で中継を見てたのですが、若い勢いがあってとても有望なバンドだと思います。

11. Nilfur Yanya / My Method Actor

ビッチ・ジャケのせいでスルーするところだったこのアルバム、最高です。

ときおりBeckみたいだったり、トレーシー・チャップマンみたいだったりするのですが、そのようなアーティストからの影響を感じさせつつも独自の音世界が構築されているシンガーソングライター。

2025年要チェックのアーティストです。



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