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2024年マイ・ベストアルバム【30-21位】

こんぬづわ!

年末年始は毎年恒例のバンコクに行っておりまして、クラブで爆音を浴びてまいりました。(定期的に爆音を浴びないと鬱になるという奇病に罹患しています。)

MacBookを持っていってタイムリーにこの記事を書きたかったのですが、モバイル端末でどこまで書けるか試そうとして爆死。

帰国後のこのタイミングになってしまいました。

彼の地で体験したクラブDJに関しては不満が残ったのですが、2024年のミュージックシーンに関しては、特に秋以降、新譜の怒涛のリリースラッシュがすごくて、旅の合間に必死に聞いてました。

しかも、必死に話題盤を聞いていくと、昨年に続き充実作が多いのなんの。

近年は、特に全体のリリース数自体がどんどん減少しているような傾向を感じてましたので、嬉しい悲鳴をあげています。

評価まとめサイトのAOTYを見ると、正直、感じることがたくさんあるのですが、その辺は追々書いていくとして。

さっそく筆者のピックをまとめていきたいと思います。

30. Floating Points / Cascade

Floating Pointsはジャズとエレクトロニカのフュージョンが心地よくてクラブジャズの文脈で聞いていたのですが、昨年のフジロックで観た際はアンダーワールドのようなプログレッシブ〜ハードハウス路線に変貌してて、とても驚いんたんですよね。

ライティングとのシンクロ具合もすごくて、フジロックのベストアクトのひとつとなりました。

その流れで出たこの新譜はとても楽しみだったんですが、結論から言うと、残念ながらライブの方が数倍楽しめました。

どうして盤にライブの酔狂を落としてこめなかったんだろう・・というのが正直な感想です。無念。

29. Fontaines D.C./ Romance

話題のFountainesも昨年のフジロックでのライブの仕上がり具合がとても素晴らしく、期待して待っていた新譜です。

前述のAOTYでは堂々の2位。

しかし、なぜ筆者のランキングがここなのかというと、1~2作目が素晴らしすぎて期待の枠を出なかったからでしょうか。

この手のUKロックって今でこそ新鮮に響きはするんですが、90年代〜00年代にはウヨウヨいた気もするんですよね。

EditorsとかInterpolしかり。

なので、世間からの持ち上げられ方には少し違和感を感じてしまいます。

とはいえ、ボーカルのルックスも太々しいイケメンといった感じで、アイドル人気も盛り上がりそうですね。

この手の陰鬱なロックがもっと復権してほしい、という筆者の思いは変わりません。

28. Jon Hopkins / Ritual

ほんとに過小評価されてるというか、語る人がいなくて残念なJon Hopkinsさんですが、新譜はアンビエント〜ドローン方面に振れ、さらにアングラ志向になってしまいました。

しかし聞き応えという意味では、この新譜も変わることはありません。

Ritualというタイトルどおりメディテーションにぴったりなマインドトリップ的な内容になっており、映画のサントラ、作業BGMや入眠導入にも使えそうな音になっています。

・・ほんとうはバッキバキのエレクトロニカな曲を適度に挟みこんだアルバムを出してほしかったんですけどね。笑

27. Michael Kiwanuka / Small Changes

マイケル・キワヌカさんも、とても過小評価されてると感じるアーティストのひとりです。

1~3作目がとてもよく、21世紀のレニークラビッツ的なアーティストになるかと思いきや、彼のようにセルアウトすることなく(失礼)、地味渋でソウルフルな良作をコンスタントにリリースし続けています。

この作品はその文脈で言うと小品といった趣で、新たな展開がほしかったところ。

とはいえ、いつか日本のフェスでも観れるを心待ちにしています。

26. Cigarettes After Sex / X's

筆者が大好きなVelvet Underground系で、Galaxie500やLowのような音を出し、なぜかZ世代の間でブレイクしているという話も聞くシガレッツの新譜ですが、相変わらず聞き流してると気持ちが落ち着く良作でした。

Apple Musicのインディ・チルというプレイリストを日常的に部屋で流しているのですが、いいなと思って保存した曲がこのアルバムの曲だったり。

今週末のロッキン・ソニックでも来日するので観たかったのですが、筆者は日程的に断念せざるを得ず、無念です。

25. Jamie xx / In Waves

実はJamie xxの所属するXXも、彼のソロ諸作も、けっこう世の中的には絶賛されてたりするのですが、筆者にはイマイチなんですよね。

なのでこの新作も期待していなかったんですが、曲単位で聴くとハッとするくらい良い曲が含まれていたりします。

XXのバンドメイトのRomyの去年出たソロと地続きですよね、これ。

90年代前半くらいのハウスを後追いで追求してるのが良くわかりはするのですが、それ以上でもそれ以下でもないような気がするのは、アルバムの取り留めのない構成であったりするのかもしれず、もったいないですね。

せっかくレジェンド枠でRobynが客演してたりするんですけどね。

もっとEDM的な加工がされていると今っぽく響くのではないかという気もします。今年絶賛されているCharlieXCXの新譜のように。

ちなみに、後述するのですが、CharlieXCXの新譜は筆者にはまったく響かなかったんですよね・・泣

24. Underworld / Strawberry Hotel

昨年のソニックマニアで久々に拝んだアンダーワールドの新譜、結構いいのにガン無視されてますね・・

Two month off並の特大アンセムが書けないと世の中からはスルーされてしまうのかもしれませんが、過去アンセムのバリエーションみたいな曲と新機軸の曲が交互に展開される本作、けっこうリピートして聞けますよ。

23. Pet Shop Boys / Nonetheless

さてボーカルのニール・テナントが昨年70を迎えたということで意外と世代が上でびっくり。そろそろライブも見納めかもしれませんね。

この新譜は内省的なポップソングが並び、久々に聴き応えがあって嬉しかったのですが、欲を言えばもっと特大のポップアンセムがほしかった

22. St. Vincent / All Born Screaming

セント・ビンセント様は毎回新譜が高評価なのですが、正直つかみどころなく、これ、というハマれる一枚が無いんですよね。

しかし、この新譜は捻ったエンディングがあったり、けっこう構成もよくて、リピートして聞きました。

意外とプリンスの影響が大きくて、Big Time Nothingという曲なんか「サイン・オブ・ザ・タイムス」収録曲のようなデジタル・ファンクになってて面白い。

今週末のロッキン・ソニックで観るのを楽しみにしています。

21. Jack White

フジロックで観たにも関わらずピンとこなかったし、00年代のガレージロック・リバイバルにはまったくついていけなかったので、筆者にはジャック・ホワイトは全く語れません・・笑

しかし、この新譜は結構すごいんじゃないでしょうか。

UKの 地味渋おっさん向け雑誌MOJOでも年間ナンバーワンを獲得しています。

筆者には、これがなんですごいのかはニワカすぎて全く語れないのです。

LED ZEPPELINなのか、これは・・

ホワイト・ストライプス、ちゃんと聞いてみようかな〜(雑)


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