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ガチ・フジロッカーによるフジロック'24体験記【1日目】(動画付き)

車で行くメリット・デメリット

一つ前の記事で書いたように、今年はテントから宿に変えただけではなく、新幹線をやめ、車で往復することにしました。

今回のように会場から徒歩圏の宿が取れない場合、宿に帰るには最終バスで早々に会場を離れる必要があり、これを避けたかったからです。

キャンプと違い、宿の弱点はこれで、特に深夜のクラブ・ミュージック系のアクトを見たい場合には車が必須になってしまいます。

車を使うとこの弱点は解消されるのですが、反面、会場近くの駐車場を確保する必要があったり、ドライバーはお酒を飲めない、などの欠点もあります。

よって体力に自信がある限りはキャンプ、体力温存を重視したい場合は宿という選択になりそうです。当たり前ですね・・笑

本題ですが、実はこの選択が、思わぬ失敗を招く事になってしまいました。

1日目の目玉、大貫妙子を見逃すという大失態

自分が絶対見たいアクトのトップバッターは、ホワイトステージの大貫妙子

坂本龍一とコラボを繰り返してきた彼女のステージは、フジロックのシチュエーション以外では見たくないと思って生きてきました。

当日の朝、車だと会場まで早くて2.5時間〜4時間というネット情報を元に4時間前には家を出ました。ところが道中は思いっきり渋滞・・

運転してくれた同行者には最後の最後まで粘ってもらったのですが、どうしても間に合わず、会場に着く頃にはライブは終了10分前。ホワイトに移動する間に終わってしまいます。

これには男泣きしました・・心の中で。

毎年車で行ってるフジロッカーたちは多分、同じような経験をしてるでしょうから、どうしても見たいアクトに間に合わせるためには当日新幹線で行くか、車なら会場に前乗りしたことでしょう。

筆者は今まで新幹線一筋だったので手痛いレッスンになってしまいました。

そもそも大貫妙子のタイムスロットは今年前半に話題になってたインディロックアクトのFRIKOと丸かぶりでした。

せめて車の中でFRIKOの中継を見て自らを慰めることになりました。

さて、この日一番楽しみにしていたアクトを見逃し、やぶれかぶれな気分で最初に見たのはTeddy Swims。

たまたま小林克也さんのベストヒットUSAを見ていたので、この人が全米トップ10にランクインするヒット曲を出しているアーティストなことは知っていました。

カントリーとソウルのハイブリッドのような音楽で、一気に気分が盛り上がります。

見てくれは愛らしいテディベアなのに全身タトゥーでイカついルックスもインパクトが大きいです。

ラストベルトのトランプ支持者のようなルックスですね。(偏見)

(ライブ動画は全世界的にブロックされてしまったのでMVをアップしておきます。笑)

次はレッドに移動してKing Krule

2017年のデビューアルバムはジャズとロックのハイブリッドのようなインディロックで注目しており、ずっと見たかったバンドです。

2枚目、3枚目のアルバムはどこか迷走している印象を受けたのですが、それがそのままステージにも出ていた気がして残念でした。

キャッチーさを求められるバンドではないので、同行者もどっかへ行ってしまいました・・笑

その後グリーンステージでAwichをチラ見。
沖縄舞踏を盛り込んだり、ショーアップされたエンタメなステージにびっくりしてしまいました。

Jラップは守備範囲ではないのですが、短期間でここまで成長できるなんて、素直にすごい。ヘッドライナー前のスロットが相応しいアクトと思いました。

1日目後半はクラブミュージック・ファン歓喜のアクト続き

その後、ホワイトのHIROKO YAMAMURAをチラ見しに行ったところ、かなりアゲな選曲。

2日目のレッドのステージがさらに期待できるということを確認し、その場を後にしました。

その後急いでレッドのFloating Pointsへ。このアクトはエレクトニカとジャズのハイブリッドのような音で、レコードも何枚か持ってますし、ライブも何度か見てるほど好きなのですが、あまりの変貌ぶりにびっくりしてしまいました。

エレクトロニカやジャズというより完全にテクノ〜プログレッシブハウスになってました。

ライティングやバックドロップの映像も音と完全にシンクロしており、アンダーワールドを凌駕するようなアクトに大変貌。

これは嬉しい収穫でした。近々出るらしい新譜もこんな感じにシフトしているのかもしれません。

その後、再びグリーンに戻ってKillersです。2000年代以降に出てきたメジャーなポップロックバンドにはあまり思い入れを持てないのですが、Killersには何曲か好きな曲があります。

アルバムに1~2曲いい曲があるんですよね。そのようなロックアンセムとド派手なステージで、これぞロックフェスという趣。

Killersの途中で飽きてきた時間に、せっかくなのでホワイトのPeggy Gouを見に行きました。彼女は今年「Nanana」というやたらクセになるアホアホソング(最上級のホメ言葉)をヒットさせて一躍有名になりました。

彼女のファーストアルバムを行きの車で流してたのですが、キャッチーな内容に同行者も完全にどハマり。

自分は正直ヒット狙いで物足りないと思っていましたが、ステージはそのキャッチーさを感じさせないアンダーグラウンドなテクノ。

遠目で見る「いい女」然とした佇まいもカッコよかったです。

その後は再びグリーンに戻り、Killersのラストを見届けてからレッドの電気グルーヴへ。

ヒット曲「虹」よりも皮肉な歌詞がお気に入りの「誰だ!」を楽しみにしていたのですが、やってくれなくて残念でした。

電グルの後を受け継いだJax JonesはApple Musicで番組を持ってたDJプロデューサー。

コロナ前後に愛聴していたので、生のDJを聴くのが楽しみにしていました。セットのオープニングの曲は思い切り電グル風味。この辺はDJのセンスの良さを感じさせます。

Jax Jonesが終わったのは深夜2時半。そろそろ宿に帰らないと次の日に響くので、楽しさを引きずりながら会場をあとにしました。

この日は上記のとおり、HIROKO YAMAMURAからの流れは完全にクラブミュージック好きにとってはたまらない一日となりました。

2日目の記事に続く


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