ツラすぎるデビッド・リンチの訃報
この訃報はキツい・・キツすぎる。
昨年、肺気腫で苦しみ、喫煙の警告を発していたリンチ。
現場での監督は難しくなったが、絶対に引退しないと言っていたリンチ。
繰り返しの鑑賞に耐え、映画史上に残る傑作「マルホランド・ドライブ」(02)と、さらにその奥へと突き進んだ「インランド・エンパイア」(06)で映画監督としての創造のピークに到達。
しかし、その後、20年近く楽しみにしていた長編映画で、その先のビジョンを見れる日が遂に失われてしまった。
ジュリー・クルーズとアンジェロ・バダラメンティを立て続けに失い、間をおかずに、今度は本人自身が逝ってしまった。
肉親に加え、長年の自分のアイドル達がどんどんこの世を去ってしまう現実に耐えられない。
サブカルに入れ込む以上は避けられない宿命なのか・・
「マルホランド・ドライブ」と「インランド・エンパイア」は、ツートップで個人的な映画のライフタイムのベスト1位でした。