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感涙のロック&ソウルに転じたANOHNI【2023年 私的ベストアルバム3位】

ANOHNIが再びThe Johnsonsと組んで出したアルバムMy Back was a Bridge for You to Cross(私の背中は皆が渡るための橋)が2023年私的ベストアルバムの3位です。

このアルバムもジャケのインパクトがすごく、どういう意図なのか一見わかりずらかったんですよね。しかし、上記のアルバム・タイトルを読み、またジャケの人物がトランス活動家のマーシャ・P・ジョンソンであると知った瞬間、涙がこみあげてきてしまいました。まだ音も聞いてないのに。

トランス活動家に共感するために、別に自分がトランスである必要はありません。みんながそのくらいの想像力と共感力を持ったら、世界はもっと居心地の良い場所になる、と真剣に思います。

マーシャ・P・ジョンソンについては自分は完全に無知だったんですが、下記wikipediaによると波乱の人生ですね・・余裕で映画の題材になり得ます。

肝心のアルバムの内容ですが、ANOHNIのソロ前作が、OPNと組んだエレクトロポップの傑作だったので、その路線を期待してたのですが、180度の方向転換となっています。Johnsonsとの以前の作風とも全く違う。

まるでマービン・ゲイが憑依したかのようなソウル・チューンがあったり、ギターがギュワンギュワン鳴るオルタナロック・チューンがあったり、その振れ幅もすごいです。

ANOHNIに何があったのか、もっと知りたいですね。ロキノンのインタビューでは前作がネガティブだったのでポジティブになりたかった的な話は載ってましたが。

この後記事にする2作がなかったら、自分の年間ベストは決定的でした。
本作を差し置いてボーイ・ジニアスあたりをランク上位に持ってくるメディアって、ほんと分かってないな、と思います。

もっと正当な評価を。そしてフェス来日or単独公演お願いしますね。


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