賛否両論「エイリアン:ロムルス」は劇場で観ておくべきか?
こんにちは。先日久々に劇場で映画を観てきたので、本日はその報告をば。
実は父親が亡くなってから数日後というタイミングの中、何かに没入していないと、つい父のことを考えてウツ気味になってしまうので、無理にでも外出してこの映画を観てきました。
結果的には終始緊張感の続くジェットコースター・ムービーだったので、非常に良い気晴らしになりました。(父の死については想うところあり、気持ちの整理ができたら書いてみたいと思います。)
さて本題の「エイリアン:ロムルス」(より正確な発音はロミュラス)ですが、ツイッターやメディアの記事を見ていても結構な賛否両論です。筆者は「エイリアン」シリーズはお気に入りなので、必ず劇場で体験するようにしています。
結論としては、長年のエイリアンシリーズのファンはもちろん、初めて観る方にとっても劇場で見ておいて損はない、一大エンタメ作に仕上がっていました。お金に余裕があれば、より音の分離が良いIMAXで観てもよかったと思います。
監督のフェデ・アルバレスも、シリーズを何本か監督しているリドリー・スコットも、本作を原点回帰作にしたかったらしく、そのとおりの結果には誰も異論を唱えないでしょう。
リドリー・スコット監督の1作目やジェームズ・キャメロン監督の2作目のストーリー運びのペースが完全復活しており、最初から最後まで緊張感が続くSFホラーに仕上がっています。時系列的には2作目の後との位置付けのようです。
ただ、見終わった後にどうしても気になるのは、「この監督の個性がどこにあるのか」という点なのです。
誰もが絶賛する上記1〜2作目はもちろん、世間的には低評価に終わったデビッド・フィンチャーが監督した3作目やジュネ&キャロ監督の4作目も、それぞれの持ち味が出ており、個人的には好きなんですよね。
フィンチャーの3作目なんかは、(筆者にとっては)衝撃的だったラストに加え、エリオット・ゴールデンサルのサントラも好きでCDも持ってたりするほどです。
時を経てリドリー・スコットが監督に復帰した5〜6作目の「プロメテウス」と「コヴェナント」は、メディアに酷評されましたし、確かに思わず笑っちゃう荒唐無稽な演出もありました。ただ、時空を隔てて野心的な新展開があって、結構好きだったんですよね。要するに一作、一作が個性的で大好きなシリーズなんですよ。
それではフェデ・アルバレス監督の本作はどうかと言われると、やはりシリーズ全体へのオマージュに終始してしまった感が拭えません。ストーリーなんかは1作目の完コピなんじゃないですかね、もしかして・・泣
また、思わず笑ってしまう子供騙しな演出も目につきます。古くはお化け屋敷、よく言ってディズニーのアトラクションのような演出には失笑してしまいます。リドリー・スコットは「決して観客を舐めるな」的な発言をアルバレス監督にしていたようですが、この教えに堂々と反しているんじゃないでしょうか・・笑
ということで、長年のファンにとっては掴みどころのない非常にガッカリな本作ですが、単体の映画として観るのであれば一大エンタメですし、エイリアンシリーズの入門として観るのであれば、きっと良いキッカケにはなるはずです。
という微妙なコメントで本日の記事は締めたいと思います。笑
下記のニューズウィークの記事に書いてあることは、まさに図星でしたのでご参考まで。
おまけでエイリアンシリーズの筆者のお気に入りランキングです。
エイリアン3
エイリアン1
エイリアン2
コヴェナント
プロメテウス
エイリアン4
エイリアン:ロムルス(本作)・・笑
まだ全作見てない方はこれを機会に配信で探してみてください。意外と子供向けのディズニープラスで見放題のようです。