昆虫食と給食
まず、凄いなって思ったんです
英国の学校で給食のメニューに「昆虫食」を試験導入する計画が
始まろうとしているそうです(2022年12月8日SPUTNIKより)。
先月の終わりに、徳島県の県立高校で試験的に「食用コオロギ」の
粉末を用いたメニューが給食に提供されたニュースを知りました。
私は、昆虫食があまり普及していない(失礼)のに、どうして
給食のメニューとして提供することができたのか気になりました。
そこで、この高校と昆虫食のつながりについて調べてみました。
すると、この高校が「食用コオロギ」を給食として提供できた背景には、
以下の3つの事柄が揃ったためだと分かりました。
1つめとして、この高校では食物科の生徒が自ら給食の献立を考え、調理し
ていて、当日は学校の食堂で昼食づくりを担当し、用意した
こと。
2つめとして、この高校が今夏にコオロギを食材として調理実習などを行っ
ていて、生徒や教員らの間で昆虫食への理解が深まっていた
こと。
3つめとして、今回、学校給食事業に参入したグラリスさんが以前「無印良
品」を手掛ける良品計画さんの商品「コオロギせんべい」の
原料のコオロギの粉末を提供していて、参入事例のある業者
が、この学校の県内に存在したこと。
否定的な意見も…
個人的にはこの高校とグラリスさんの取り組みに感心したのですが、
このニュースについて、疑問視又は否定的な意見も見受けられました。
そんな意見の一部を以下に取り上げます。
① 「食用コオロギ」の活用についてのガイドラインがはっきりしていない
② 食物アレルギー問題
③ 昆虫食としての昆虫の養殖について課題が多い
④ 日本にパン食が普及した背景には、給食にパンを導入したことも一要
因として含まれ、それによって日本食やコメの消費が減少した(同じ
ように日本食やコメの消費が減少する)。
⑤ 選択権のない給食に昆虫食を導入するのはよくない
などなど・・・。
これらの意見については、①、②、③は今後の課題になると思います。
④については、ありとあらゆる”食”が選択できる現代で、その発想は
ナンセンスだと思います。むしろ昆虫食の影響で、イナゴの佃煮や
ザザムシなどが郷土料理として注目されているそうです。⑤については、
今回は食べるか否かを選択できるように提供したそうなので、同様に
導入すれば問題ないかと思います。
どんなメニューに発展するかしら?
昆虫食の普及については沢山の課題や、越えなければならない壁が
あると思います。その一つに、昆虫食の安全性や昆虫食そのものを、
沢山の人に知ってもらうことが挙げられると思います。今回給食に
提供された目的は、普及ではなく環境問題の授業の一環として取り上げた
そうです。しかし、しっかりと給食と昆虫食の地盤を作り、給食に提供
されたことは、昆虫食の普及に大きな一歩になったのではないか
と思います。最後まで読んでくださりありがとうございます。
yosino
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