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【おいしいお店】尼崎・大貫本店で熟成醤油ダレに溺れる。
人情の町・兵庫県尼崎市はうまいもんが多い。
尼崎出身である私が言うんだから間違いない。
あんかけチャンポン・二万翁のたい焼き・エーデルワイスやショウタニに代表される洋菓子・競い合うラーメン屋さんetc。
その中でも私が特に推しているのは阪神尼崎駅より徒歩約5分、「大貫本店」である。
お店ははっきり言って小さくて狭い。
テーブル数席のみで以前は混み出すとよく相席で案内された。(今はコロナの影響かそれはないらしい)
でも飲んだくれて長居する所ではないのでお目当てを食べたらサッと席を立つ。
これこそ人気店のマナー。
引き戸を開けるとまだかまだかと並んでいるお客さんがたくさんいる。
地元では有名な伝統のある(創業が大正元年!)お店、特に人気なのが中華そば。
醤油ダレをずっとつぎ足して使ってるらしいけど、戦争や震災時も守りきれたのだろうか⋯と余計な心配をしてしまう。
実は初めて食べた時、「なんじゃこりゃ?」となっていた。
ほのかな酸味、そしてその奥に感じる醤油のうまみ。
でも嫌な感じはなく、また一口、ひとくちとすくいたくなる不思議なスープ。
麺は足踏みで仕込んだ玉子麺。
つるつるとしてスープによく合う。
具もイケてる。
チャーシューが大きくて思わず「あのー、チャーシューメン頼んでませんけど?」と言いたくなった。
隣で存在感を放つ名脇役・メンマとキクラゲもよい箸休めとなっている。
同じ醤油ダレを使った「やきめし」もうまい。
これも醤油の味が勝ってるけど濃くなくパクパク食べられる。
地元の常連さんはたいてい中華そばとやきめしのセットを頼んでいる。
飲みたい人はビール(某球団が試合に勝った翌日は割引するらしい⋯)のアテに蒸し鶏や唐揚げを頼み、シメに中華そば、なんて魅惑のコースを選んだり。
他にも一品が色々あるのだけど私は今のところ「中華そばハーフ+やきめしハーフ」でごきげんなお昼を過ごしている。
メニュー内にある「焼きそばかたいのん(なんだそれ?)」とか「豚の唐揚げ」とかも気になるけど、まだしばらくはあの醤油ダレの深い海に溺れていたいと思う。