Illustrator 「複数のオブジェクトを一番近いガイドにスナップする」 スクリプト
〜12月1日 00:00
InDesignのドキュメントに入れる図版をIllustratorで作成するのに、まず図版が入るスペースサイズのガイドを作成するのですが、そのガイドに図版の大きさを合わせる作業が煩わしい!
というわけで、簡単にガイドにオブジェクトを揃えられるスクリプトを作成してみました。
スナップしたいオブジェクトを選択してスクリプトを実行
スナップするオブジェクトは、テキストでもテキストでなくてもかまいません。また、グループ化されたオブジェクトでも、クリッピングマスクされたオブジェクトでもかまいません。そのオブジェクトだけを選択して(ガイドは選択しない)スクリプトを実行すると、ダイアログが表示されます。ダイアログの中から、目的のスナップさせたいガイドの方向を選択します。するとすぐにオブジェクトが、選択された方向の中で一番距離が近いガイドにスナップします。希望のガイドにオブジェクトがスナップされているのを確認したら「OK」をクリックしてください。
複数のオブジェクトのスナップにも対応しています
複数のオブジェクトを選択してスクリプトを実行すると、グループ化されていなくても、それぞれのオブジェクトが元の位置関係を保ったまま、希望のガイドにスナップします(当然、グループ化されていても普通にスナップできますが…)
ダイアログの「最下部テキストの空きを詰める」にチェックを入れると…
「下ガイドにスナップ」が選択されていて、かつ選択されているオブジェクトの最下部がテキストの場合限定で機能するオプションです(「下ガイドにスナップ」以外が選択されている場合は、「最下部テキストの空きを詰める」オプションは、グレーアウトしてチェックマークを入れられません)。「最下部テキストの空きを詰める」にチェックを入れた場合には、その最下部テキストの下辺がガイドにスナップします。一方、チェックを入れていない場合は、最下部テキストのバウンディングボックス下辺がガイドにスナップします。
テキストのサイズが小さいと、テキスト下辺とガイド間の空きははあまり気にならないのですが、テキストサイズが大きくなってくるとこの空きが目立ってくるので、このオプションを採用しました。
なお、最下部テキストがグループ化されていると、このオプションはチェックを入れても無効になります(常に、そのグループのバウンディングボックスの下辺が、ガイドにスナップします)
色々な場面で使えます
トレースではなくて一から図版を作成する場合でも、Illustrator上で、ガイドとこのスクリプトがあれば、空きを作らずに正確なサイズで作成できます。
また、空きの多い既存の図版の修正などにも使えます。
正確なサイズで図版などを作成したい場合に便利なスクリプトですので、ぜひ試してみてください。
ダウンロードはこちらから
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11月22日 14:30 〜 12月1日 00:00
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