Illustrator 「テキストの傾きを、簡単にオブジェクトの傾きに合わせられせる」 スクリプト

いつもDTPで手間がかかった作業をメモしておいて、後でそれを解決するためのスクリプトを作成しています。今回は、テキストの傾きを斜めになったオブジェクトに合わせるスクリプトを作成してみました。

テキストと斜めになったオブジェクトを1つずつ選択してスクリプトを実行

そうすると、すぐにテキストが回転してダイアログが表示されます。もし、テキストの向きを逆に変えたければ「180°回転」にチェックを入れてください。なお、テキストを反転させたような配置（横組みで右から読ませたり、縦組みで下から読ませたり）はできません。
さらに同じダイアログ内で「行揃え」の変更もできます。「変更なし」「左・上揃え」「中央揃え」「右・下揃え」から選択できます。画面上で、テキストが希望の行揃えになっているのを確認したら「OK」をクリックしてください。

縦組みのテキストにも対応しています

横組みのテキストだけで無く、縦組みのテキストの傾きも、斜めになったオブジェクトに合わせられます。

斜めになった、横組みのテキストの傾きを水平に、縦組みのテキストの傾きを垂直にすることもできます

テキストを1つだけ選択して、スクリプトを実行してください。直ちに選択されたテキストが横組みの場合は水平に、縦組みの場合は垂直に回転して、ダイアログが表示されます。そこで希望の「行揃え」を選択して「OK 」をクリックしてください。

斜めになっているオブジェクトは、何でもかまいません

パス以外に、画像にもテキストの傾きを合わせることができます。例えば、斜めになっている画像に、斜めにキャプションを付けるようなこともできます。またパスでも、斜めになっている長方形や楕円などの図形にも、テキストの傾きを合わせることができます。
なお、斜めに傾いた画像だけを選択してスクリプトを実行すると、水平になります（斜めに傾いたパスは、スクリプトを実行しても水平になりません。水平になるのは、画像とテキストの場合だけです）

テキストの傾きを図形に合わせる場合は、図形中の2点を「ダイレクト選択ツール」で選択してください

このスクリプトでは、オブジェクトの傾きの角度を、選択された2つのアンカーポイントから算出しています。ですので、アンカーポイントが2つの直線パスでは、普通に「選択ツール」で直線全体を選択してスクリプトを実行できますが、アンカーポイントが3つ以上ある図形のパスでは「ダイレクト選択ツール」で、その中から傾きを揃えたい2つのアンカーポイントを選択してから、スクリプトを実行しなければなりません（同時に選択するテキストも、そのまま「ダイレクト選択ツール」で選択してもらってかまいません」

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