ほんとうにわるいのは?
(また知らない名前..。)
彼女の話を聞きながら、その見知らぬ人物についての記憶をたぐり寄せる。
特段ヤマもオチもない話。と言っては失礼だけど、そんな話を何年も聞いているから、過去に登場した人物と知らない名前を結びつけることは意外と難しくない芸当だったりする。
私たちから単なる世間話を取ってしまったらほとんど何も残らないかも、というくらい気楽な仲。なので、ヤマもオチもない話ができること自体は良いことなのだ。
(あー、ネイリストさんか。まだ通ってたんだ...。ていうかあのアプリ本当に使ったんだ)
現在進行されている話を遮ることなく、これまでの情報と記憶と文脈から答えを導き出し満足する。いや、はじめから誰なのか教えてもらってたらそんなムダなこと考えなくて良いのだけども...。
私だって、急に出された名前に対してリアクションしたことはある。普通に、「え、誰?」って。返ってきたのはナゼかはにかみ笑い。質問じゃなくてツッコミだと思われた?
それで、なんか彼女に期待するのは間違ってるなと思ってしまった。
彼女は、自分の名前を主語にして話す類の子。
これっていつまで続くのだろう、ちょっと怖い。そういえば、自分の名前を主語にして話す男子は見たことがないな。いたら怖すぎるんだけどさ。いや待て、可愛い子限定で許されるやつか?そして女子はなぜそれが全般的に許されてるんだろ...。
またムダなことを考えてしまう。何が言いたかったかというと、急に知らない固有名詞を当たり前のように出してくる女子は自分の名前を主語にして話しがち。
そしてそれが直らないのは周りが察して甘やかしちゃうから。
うん、やっぱり私が悪いなと思った。