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大丈夫とは

泣いて泣いて、もうダメだと思ったときに、流れた涙が温かくて、なぜだかあと少しがんばれると思ってしまった。
幼さゆえのことだったのか、ほかの子が腕を切って感じることをその時に感じた気がした。
誤った成功体験。

なんども同じことを繰り返す。
まったく何百時間、何千時間をむだにしたんだろう。わかっている、結局最後は「あと少しがんばろう」で終わるんだ。

時間も心もすり減らして、手に入れたものはなんだろう。どんなときでも立ってはいられる、見せかけの強さ。
「お前は大丈夫だろうけど」という前置き。
信じてもらえない「大丈夫じゃない」。


「ずっと、早く迎えがこないかなと待っている」と、話したことがある。たぶんこちらが笑顔だったから、どう受け取られたかは分からない。
迎えが近づいた気配があると喜びに打ち震える。嬉しくてそれとなく明かしてしまうのだけど、どこまで伝わっているのか。

こちらが大丈夫そうにしていることで、救われている人がいることを知っている。彼らには他に拠り所はないのだろうか?それを探ってどうするのだろう。


たくさんの依存と誤りで構成させる「大丈夫」。今日も眠れない。

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