友人宅のWiiリモコンをWebから遠隔操作する
「WiiリモコンのボタンをWeb経由で操作する装置」を作ってみました。
中古Wiiリモコンの改造品です。
すでにそういう製品が市販されていたり、だれかが発明済みだったりするかもしれませんが、ざっと検索しても見当たらなかったので自作しました。
いきさつとしては、11月の連休に友達と4人でリモート桃鉄(貧乏なので新作Switch版ではなく、2010年Wii版)をすることになったものの、桃鉄の持ち主が代表して4人分を操作するのはさすがに厳しそうということから。
実際に使ってみて今後の課題も見つかりましたが、一旦試作品の中間報告ということで書きます。
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つくったもの
自宅のPCやスマホから友人宅のWiiリモコンを操作できるような装置を、ほぼ丸1日かけて作りました。
ゲーム映像については、友人宅のWii本体の映像を動画中継サービス (Twitch) でつなげています。コントローラは、普段使いのスマホです(友人宅においてある改造Wiiリモコンを遠隔操作できる)。
全体のイメージ
①家1、家2、家3で、ブラウザから操作画面を開く
②操作画面上のボタンを押す
②Web経由で家4の改造Wiiリモコン(ラズパイ部分)に信号が送られる
③一定のロジックにしたがってWiiリモコンのボタンが通電する
④Wii本体に信号が届く
この改造Wiiリモコンのことを「リモートリモコン」とよぶことにします。
※リモコンが何の略であるかは、とりあえず考えない。
各部分のイメージ
これが家1、2、3でアクセスできる操作画面です。スマホで開いて横持ちすると、ちょっとコントローラっぽい。
※1ボタンや2ボタンがないのは、手持ちの部品が足りなかったのと、それらのボタンは桃鉄には必要ないと思ったから。ただし、実際には1ボタンは必要だった。
※デザインがダサいのは、調整する時間がなかったから。
下図は、家4(友人宅)に設置されたリモートリモコンです。
※この写真を見た某友人は、「完全にWiiリモコンが……シテ…コロシテ状態じゃねえか」と高く評価した。
下図は、実際のゲーム画面のgifです。PCでブラウザを2つ開いて上下に並べています。
実はボタンを押してから4秒ほどのラグがあります。リモートリモコンの処理自体は1秒以下で完了していますが、Twitch(動画中継サービス)で3秒程度の遅延が加わっており、リモートプレイヤにとっては計4秒のラグが発生しているように見えます。
あまりに使い物にならないので、筆者は2ターン目ではやくもリモートリモコンでの操作を放棄してしまいました。(今後の課題である)
次回予告
次回以降、リモートリモコンの作り方を紹介していきます。
もちろん無料で読めますが、もちろん作る場合は自己責任でお願いします。
また、現時点のリモートリモコンは、すくなくとも以下のような実用上の課題があります。使い物にならないからといって、筆者に部品代の弁償を求めないであげてください。
・動画中継のラグが大きすぎる
・1ボタンや2ボタンに対応していない
・ボタン長押しに対応していない
・1分あたり20回までしかボタンを押せない
・電子回路がむきだしで見た目が怖い
・操作画面がださい
今回のリモートリモコンは、Wii本体もWiiソフトもないまま、中古のWiiリモコンだけを買ってきて急いで作ったものです。修正したい部分はいろいろありますが、修正したくてもWii本体がないと動作確認ができないので、ひとまず初号機仕様ということで、作ったままを紹介することにしました。
ということで、次回はリモートリモコンの作り方、ハードウェア篇です。
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