ホテルニューグランドのドリア
20代後半から30代半ばは結婚式ラッシュだった。
ひと月で2回参列ともなれば
ご祝儀、ヘアセット、二次会&三次会と
かなりの人数の諭吉が飛び立ったし、
いつも同じ服でSNSにタグづけされる訳にもいかない。
どうして貯金が貯まらなかったのか
すっかり友人たちの結婚話も途切れた今、
あの盛大な祝宴マジックを実感している。
ホテルやレストランの豪華なフルコースを
仲の良い友人たちとおしゃれをして楽しんで
本当に贅沢な時間だったと思う。
今こんなご時世だからなおさら。
もちろん友人の晴れ姿を祝い、
ご両親への手紙で涙することが最大の目的だけど
やはり見逃せないのは食事である。
結婚式を挙げる側にとっても
最も気を遣う部分かもしれない。
ちなみに30件以上参列した中で
私がいちばん心に残った結婚式の料理は
ホテルニューグランドのシーフードドリア。
もはや、みなとみらいエリアの名物というほど
休日のザ・カフェは行列だけれども
私は友人の結婚式で初めて食べた。
それはコースの後半に出てきたにもかかわらず
普通に1人前かのようなボリュームで
いやいやこんなに食べられないと思いきや
結婚式を一瞬忘れるくらい夢中になった。
おいしすぎる。
海老が大きすぎる。
結婚式にドリアがこんなに合うなんて。
後日花嫁に興奮気味に
あのドリアへの感動を伝えたのだが
でしょでしょ!と狙い通りであったようだ。
もうひとつ、
ホテルニューオークラのローストビーフも
大変リッチでおいしかったのだけど
財務省官僚だった旦那のモラハラで離婚。
結婚式当日の財務省仲間たちの
「こんな国会はいやだ」という余興ネタが
最もつまらなかった余興として同時に記録されているので
そちらはあまり思い出したくないのである。
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