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【百年ニュース】1921(大正10)6月8日(水) ニューヨーク・ヤンキースのベーブ・ルースが自動車運転速度オーバーで警察に捕まる。 4時間半に渡り独房で過ごし,16時に釈放さると球場に急行,16時40分にはインディアンズとのホームゲームに6回途中出場。観客はスタンディングオベーションでルースを迎えた。

ニューヨーク・ヤンキースのスーパースター、ベーブ・ルースが自動車運転の速度オーバーで警察に捕まりました。 当日は夕方から試合があったのですが、4時間半を独房で過ごし、16時に釈放さると球場に急行、16時40分にはインディアンズとのホームゲームの6回から途中出場しました。観客はルースをスタンディングオベーションで迎え、試合も9回逆転でヤンキースが勝利したそうです。

ベーブルースは伝説的な野球選手で、アメリカの野球殿堂入り第一号。通算714本の本塁打を放ったことで有名ですが、実は投手としても94勝を上げており、元祖二刀流と言える選手です。大谷翔平にも期待された同一シーズン内での10勝10本塁打という記録は、メジャーの歴史でも唯一、ベーブルースのみが残しています。

下町の不良少年だったベーブルースは、エピソードに事欠かない人物です。自動車の運転も滅茶苦茶で、横転事故で車を大破させたこともあります。生涯で何台もの高級車を運転したベーブルースですが、プロ入り後の初給与で勝った赤い自転車が最も嬉しかったとのちに語っています。子供の頃から赤い自転車がどうしても欲しくてたまらず、すでに成人しており自動車を買えるほどの初給与をもらったルースは、あえて子供のころから欲しかった赤い自転車を購入し、得意げに乗り回していたそうです。その様子をみて「やはりベーブ、つまり赤ちゃんだ」とチームメイトにかわれたとのことです。

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