【百年ﾆｭｰｽ】1921(大正10)5月9日(月) 欧州訪問中の皇太子裕仁親王がロンドンに到着。市民の盛大な歓迎を受ける。バッキンガム宮殿での公式晩餐会に臨みイギリス国王ジョージ5世と初めて会う。皇太子の演説やマナーは訓練の結果見違えるように上達していた。また英国名誉陸軍大将に任命された。

ヨーロッパ歴訪中の皇太子裕仁親王がロンドンに到着しました。3月3日に御召館香取で横浜を出航し欧州に向かった一行は、2か月以上かけてようやくロンドンに到着しました。航海中は供奉員となった西園寺八郎や二荒芳徳らと柔道や、ブリッジ、ポーカーなどに興じました。このときまでに西洋式のマナーを十分身に着けていなかった裕仁親王は、随伴の閑院宮や珍田捨巳らから旅の船上でマナーの特訓を受けました。

ロンドン到着のこの日、バッキンガム宮殿での公式晩餐会に臨みイギリス国王ジョージ5世と初めて会いましたが、皇太子の演説やマナーは訓練の結果見違えるように上達していたと言われます。なお同日裕仁親王は英国名誉陸軍大将に任命されました。