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【百年ニュース】1921(大正10)6月29日(水) ドイツ最大のメディア財閥ベルテルスマンを築いたラインハルト・モーンが誕生。大戦中はドイツ空軍中尉。戦後家業の出版社を継ぎ,国際化を進めた。米国のランダムハウス出版社買収,またBMG(ベルテルスマン・ミュージック・グループ)で音楽事業にも進出した。

ドイツ最大のメディア財閥ベルテルスマンを築いた中興の祖ラインハルト・モーンが誕生しました。ラインハルトは、ドイツの大手出版社ベルテルスマンの株主一家の第五世代として誕生しました。

大戦中はドイツ空軍で中尉でしたが,1943年にチュニジア戦線で米軍の捕虜となりました。ラインハルトは米国本土に移送され、カンザス州の収容所「キャンプ・コンコルディア」に入りましたが、そこでラインハルトは米国式経営学の基礎を学ぶ機会を得ました。この経験がラインハルトに大きな影響を与え、戦後ドイツに戻り家業のベルテルスマン出版社を継承すると、1950年には通信販売方式の「ベルテルスマン読書サークル」をスタートさせ大成功を収めました。会員数は数年で100万人に達するまで膨張しました。

また1956年、「レコードサークル」も設立し、音楽業界に進出しました。その後は積極的に国際化を進め、80年代にはアリスタ・レコード、RCAレコードと、立て続けに大手レコード会社を買収し、BMG(ベルテルスマン・ミュージック・グループ)を立ち上げました。日本でも80年代から90年代にかけて、BMGビクターや、ソニーBMGという形で、BMGのロゴの入ったCDが出されています。小田和正や稲垣潤一などのCDがお手元にあれば御覧になってみてください。

1998年には米国の大手出版社ランダムハウス出版社も買収し、欧州最大のメディア・コングロマリットとなっています。ラインハルト・モーンは2009年没,享年は88歳でした。

ラインハルト・モーン

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