【百年ニュース】1921(大正10)5月5日(木) 上海共同租界の外灘(バンド)でHSBC(香港上海銀行/滙豊銀行)ビルの建設が始まる。正午に始まった式典にはHSBC会長ジョージ・エドキンス(George Edkins),香港総督エドワード・スタッブス(Edward Stubbs)ら600名が出席。同ビルは現在も上海の観光地として人気。
上海共同租界の外灘(バンド)でHSBC(香港上海銀行/滙豊銀行)ビルの建設が始まりました。正午に始まった式典にはHSBC会長ジョージ・エドキンス(George Edkins)、香港総督エドワード・スタッブス(Edward Stubbs)ら600名が出席。同ビルは現在も上海の観光地として人気があるスポットです。
私は三井物産時代に上海に駐在しており、バンドにもよく出かけていました。租界時代の多くの建物が立ち並んでいますが、なかでもこ旧HSBC上海支店ビルはとりわけ荘厳な建築で、たいへん強い印象を与えるものです。1949年に中国共産党が上海を占領しますが、意外なことに1955年までHSBCは上海での営業を続けていました。しかし最終的には上海市政府に譲渡を迫られ、上海市人民議会ビルとなりました。1997年からは上海浦東発展銀行が入居しています。
竣工は1923年6月23日。同日の午前10時から落成典礼が催されました。英国公使Sir James Ronald Macleay(麻克萊爵士)も北京から上海に駆け付け出席しました。
滙豐銀行舉行奠基禮紀
『申報』1921年05月06日 第10版 第17313期
本埠英商匯豐銀行、於黃浦灘建造新房屋、昨日上午十二時、舉行安置基石禮、匯豐總董愛德金及全體行員、均往招待、觀禮者如香港總督斯特布•駐滬英總領事•曁本埠西商、華人到者、如何護軍使•藍總司令•孫副官•許交涉員•上海縣沈知事等、共約六百餘人、先由總董愛德金氏致歡迎詞、其結語中、有“今者商業凋敝之潮流、遍及全球、各方咸感影響、惟吾人不久將見中國之商業與福利、日進無疆、亦猶吾人見匯豐房屋之換舊更新也、余信新屋未成以前、中國商業已恢復其舊觀而擴張之、以中國偉大之利源、與其勤儉之人民、與之共事、前途可知、近十年來、中國政局不寗、革命頻作、然其財政上固有勢力、卒能卓然自拔、余知其將來亦必如是”等語、次總行長史狄芬氏繼起演說、叙匯豐之過去歷史、略謂、匯豐最初營業地點、乃今日匯中旅館所在之地基、房屋狹陋、逾十年、始於此地起造高大磚屋、並舉行與今日同樣但規校較小之奠基禮、此四十五年前事也、起初尚有人以建築房屋過於銀行需要為言、豈知甫逾數年、已覺辦公不敷、遂有虹口支行之設、近年營業大增、非完全改造、將無以應之、今新屋之結構、可為吾人信任中國商業前途上海口岸前途與匯豐前途之表徵、吾人苟不得中外人之好意、莫能得此優越之地位、亦不能維持此地位、吾人以扶助各國合法營業為政策、故得此好意、此後當繼續此政策、新屋之營業廳中、其頂上將鐫中國“四海之內皆兄弟也”之古訓、在此人人皆有平等權利之公共租界中、用此格言、似甚適當、吾人所望者、匯豐扶助國際商業之發展、其於在滬各國人民間之和平與好意、當不無贊育之力焉、次英使艾思敦行立石禮、並致詞、其言頗長、首段言其被請行禮之欣幸、及其與匯豐素有之關係、並稱匯豐在華之財力、與英人商業之興盛、中段言養成友誼之重要、略謂、結交為今日世界之第一要事、吾英人在華為客、苟與華人同處而無密切友誼、則可謂疏忽、就常識•法律•秩序•和平•與夫公道正誼而言、吾人與華人間、固應有尊榮與公允之交際也、而協作尤為在華事業成功之關鍵、余極信任中英民族協同經營所可得之前途、雖英人思想與華人觀念不盡符合、然此兩民族之性情、頗有相同之處、華商言為信據、至今猶然、余甚望兩國人同具此美德、而以公平交易為歸、華人今日知盎格魯撒克遜族較從前為深、而英人亦漸了解華人之美質、今上海與各處英商、漸提倡國際結會、余信其當能使兩國間固有之關係、愈臻堅固也云云、次香港總督亦致演詞、述匯豐與香港之關係、謂香港之存在、恃英人在華之商業、而英人在華之商業、亦頗恃匯豐云云、遂進茶點、約二時、始散、聞艾公使定於今日(星期五)往寗波游覽、俟回滬再行乘車北上、已由許交涉員致函路局、預備花車、並函警廳派員照料云、
木之内誠『上海歴史ガイドマップ(増補改訂版)』大修館書店(2011)
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