【百年ニュース】1921(大正10)4月24日(日) プロゴルファー小針春芳が誕生。生涯故郷を拠点とし「那須の神様」と呼ばれた。那須ゴルフ倶楽部のキャディ兼研修生となり,1940栃木県のプロ第1号となる。戦中召集で出征。1955関東プロ初優勝。1957日本オープン優勝。2019没,享年97。
プロゴルファー小針春芳(こばり はるよし)が誕生。生涯故郷を拠点とし「那須の神様」と呼ばれた。小学校卒業後国鉄の試験を受けるが色覚異常で不合格に。1936(昭11)那須ゴルフ倶楽部のキャディ募集に応募し、キャディ兼研修生となった。
1940(昭15)栃木県のプロ第1号となるが2試合に出場しただけで陸軍に召集された。色の識別が出来ないため無戦隊の無線員となった。中国山東省の戦線、次いでニューギニアの戦線に向かい、マラリアにかかったため復員を許された。ニューギニアの400人の部隊のうち生還したのは小針を含め13名だけだった。
戦後はしばらく農業に従事しゴルフはやらなかったが、10年後の1955(昭30)関東プロで初優勝しカムバック。さらに1957(昭32)日本オープン優勝。続いて海外にも進出し、1962(昭37) シンガポールオープンで2位になった。
ビッグコミックスで連載されたマンガ「風の大地」では24歳という遅い年齢でプロゴルファーを志した主人公沖田圭介(おきた けいすけ)の師匠として描かれた。2012年3月第1回日本プロゴルフ殿堂に選ばれた。2019(平成31)4月19日,平成が終わる11日前に老衰で死去,享年97。
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