【百年ニュース】1921(大正10)12月26日(月) テレビ司会者スティーブ・アレンがニューヨークで誕生。1950CBS入社。1953NBCに移籍。1954トゥナイトショー,2年後スティーブアレンショーで日曜夜のゴールデンタイムに進出。CBSのエドサリバンショーと激しく視聴率を争う。1963坂本九が出演。
テレビ司会者スティーブ・アレン(Steve Allen)がニューヨークで誕生しました。父母ともに演芸舞台ヴォードヴィルの俳優でした。父は幼少時に亡くなり、舞台女優を続けていた母により育てられましたが、16歳のときに家出をします。
アリゾナに移りアリゾナ州立大学に在学中、フェニックスの地方局KOYでアナウンサーの仕事を始めました。太平洋戦争中は米国陸軍に志願しましたが、戦後はロサンゼルスに移り現地のラジオ局KFACのアナウンサーとなりました。ユーモアのセンスに溢れる軽妙なトークで地元の聴衆の人気者となっていきました。
1950年に全国テレビ局CBSに入社し、初の自身の冠番組「スティーブ・アレン・ショー」を持ちます。1953年にNBCに移籍したあとは深夜のトーク・バラエティ番組「ザ・トゥナイト・ショー」で人気を博します。深夜にテレビを見る若者層を発掘し、熱狂的なファンに育てていく手法のため、スティーブは「深夜番組の発明者」とも呼ばれています。
2年後には再び冠番組となる「スティーブ・アレン・ショー」として日曜夜20時からのゴールデンタイムに進出しました。そして同じ時間帯にCBSが放映していた「エド・サリバン・ショー」と激しく視聴率を争うこととなりました。
当時CBS「エド・サリヴァン・ショー」はビートルズの米国公演のたびに同番組へのテレビ出演を実現し、視聴率では大きくNBC「スティーブ・アレン・ショー」を引き離していましたが、NBCもそれに対抗しエルビス・プレスリーやジェリー・リー・ルイスのテレビ初出演を実現しました。1963年には日本の坂本九が同番組に出演したことでも知られています。
多彩なスティーブ・アレンは1970年代以降ピアニストとして音楽活動していました。2000年10月30日、交通事故により78年の生涯を閉じました。