【小説】あったらイイナを具現化!モノづくりについて 僕たち若手が語ってみた。vol.04
1日目:容器の歴史について Part.1
『ガラス瓶の歴史』について
(宮地)
人気者の宮地です。(皆、笑い)
個人で調べた情報ですが、プレゼンします。
(皆、頼むぞ。噛むなよ)
ガラス瓶の歴史と進化について話します。
いきなり質問です。
ガラス瓶が世の中に出始めたのは、
いつ頃だと思う?
(徳馬)
江戸時代の1600年頃かな・・・
(金子)
ペリーが浦賀に来航した1853年頃
じゃない!
(宮地)
いや、違うよ。1900年代に入ってから
なんだよ。
その後、製造コスト削減やリサイクル技術の
普及により、需要を拡大しているよ。
(須崎)
近頃は、PETボトルが出てきてシェアが奪わ
れているのでは?
(宮地)
2000年代以降は、形状・性能の進化も
あって伸びてきているようだ。
(徳馬)
ガラス瓶の歴史は新しいことが分かったけど、
ガラスの容器としてみれば歴史が古いのでは?
もっとも古くガラス製容器が使われていたの
は、いつ頃なのだろう?
(宮地)
よく聞いてくれました。(皆、笑い)
紀元前1500年頃のようだと記され
ていたよ。
(須崎)
何か発見されているの?
(宮地)
エジプトや西アジアで多数発見されており、
ガラスは当時、高級品として王族などの間
で使われていたそうだ。
(金子)
一般の人には普及していなかったんだね。
(宮地)
ローマ時代には、吹きガラス製法が開発され、
一般人にも普及していったらしい。
ビールやワインでガラス瓶が使われるように
なったのは、日本の江戸時代にあたる16
50年頃には、ヨーロッパでコルク栓の大量
生産が可能になり、ビールやワインでガラス
瓶が使用され始めたとの事だよ。
参考情報としては、
世界最古のワインは、1950年以前に製造
されて、蝋(ロウ)で密閉されたままドイツの
プファルツ歴史博物館で展示されているそう
です。
日本では、ペリー以降、ガラス瓶の飲料が
流通し、明治時代にはアメリカ製ワインや
ビールが普及していったそうだ。
(金子)
日本で最初にビール瓶が使われるように
なったのは、いつ頃なの?
(宮地)
1889年頃に日本で最初のビール瓶が製造
されたんだ。
ビール瓶が製造されて以降、機能性の高さ
から1800年代後半から牛乳、ラムネなど
幅広い製品の容器としてガラス瓶が採用され
てたんだよ。
(徳馬)
ガラス瓶をイメージすると強度とリサイクル
技術が思い浮かぶけど、ガラス瓶と言えば
繰り返し使用できる物だよね?
(宮地)
1970年代以降、ガラス素材のリサイクル化
技術が大幅に進化したんだ。
ご静聴ありがとうございました。
次は、プラスチックの歴史について徳馬、
お願いします。
【その他参考情報】
現在のガラス瓶は、カレットと呼ばれる再生ガラスを原料にした素材を90%以上使っている。カレットを使うと強度の落ちる問題がありましたが、現在は、100%のカレット使用率でも原料から作ったガラス瓶と同等の強度を確保できているそうです。国が主導し、リサイクルの普及に取組んだ事もあり、ガラスの再生や強度を高める技術は、ここ50年で進化している。
★次回:1日目:容器の歴史について
プラスチック容器の歴史
(vol.05)へつづく。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?