【小説】あったらイイナを具現化!モノづくりについて 僕たち若手が語ってみた。vol.21
4日目:それぞれのまとめ Part.1
『ガラス容器のまとめ』
(宮地)
4日間のガラス容器をまとめます。
①歴史
・ガラス製容器が使われていたのは、紀元前
1500年頃のようだと記されている。
・ビールやワインでガラス瓶が使われるよう
になったのは、日本の江戸時代にあたる
1650年頃で、ヨーロッパでコルク栓の
大量生産が可能になり、ビールやワインで
ガラス瓶が使用され始めた。
・日本ではペリー以降、ガラス瓶の飲料が
流通し、明治時代にはアメリカ製ワインや
ビールが普及していった。
・1889年(明治22年)頃に日本で最初
のビール瓶が製造された。
・ビール瓶が製造されて以降、機能性の高さ
から1800年代後半から牛乳、ラムネな
ど幅広い製品の容器としてガラス瓶が採用
され始めた。
②素材(材料)
・ガラス瓶は、全て天然素材。
・ガラスの原料は、
①珪砂(ケイシャ)、②ソーダ灰、③石灰
の3点。
・この材料を適切な配合で混ぜる。珪砂・
ソーダ灰・石灰石・カレットなどと、
副原料として、清澄剤・着・消色剤も
使用し、計量・混合され、溶解炉の上に
あるホッパーに運ばれ一定量ずつ溶解炉
に投入し、1,600℃まで加熱され、溶け
たガラスにしてガラス容器へと生まれて
いく。
③製造方法
・ガラス瓶の原料には、カレットが90%
使用されてる。
・1600℃で加熱し、液体になったらガラス
瓶の成形機に運ばれ、瓶を作るのに必要
な量だけ自動で切り分けられて製瓶機に
送られる。
・溶けたガラスの塊をゴブと呼ぶ。
・製瓶機では、ゴブを大まかな形に成形し
た後、仕上げの金型に移動し、高圧空気
で瓶状に膨らませる。
・これをブロー成形と言い。口径の広い瓶
の場合、プレスブロー成形といって、棒状
の金型で突き上げて成型する物もある。
・その後600℃~常温になるまでゆっくり
と冷却する。
・ガラス同士の接触による傷付防止の為
コーティングをする。
・検査機にかけ、ガラス瓶の寸法や外観傷の
チェックをする。
・その後、瓶に印刷をし焼き付ける。
・印刷は、スクリーン印刷という方法で印刷
される。
・印刷チェックをし、包装する。
・ガラス瓶の包装は、バルク包装という方法
で瓶が密着するような方法で包装される。
・この作り方で毎分、約400本くらい製造
できる。
・瓶は、倉庫で保存され店や問屋に出荷さ
れていく。
④市場動向
・日本のガラスメーカーは他の業界に先駆け
市場を世界へと移している。
・あまり知られていないが日本のガラスメー
カーは世界的に高いシェアを誇っている。
・2019年の板ガラスの世界シェアを見ると
AGC、サンゴバン、日本板硝子が世界シェ
アトップ争いをしている。
・また液晶用ガラスでも米国コーニングに
次ぎ、AGCが世界2位、日本電気硝子が
世界3位のシェアを誇る。
・更にAGCは建築、自動車用で常に世界
首位級のシェアを誇り、世界有数のガラ
スメーカーとなっている。
・国内のガラス瓶が使われている品物は、
ドリンク瓶・食料・調味料・酒類が多い。
(宮地)
ガラス容器のまとめは、これで終了。
次は、プラスチック容器のまとめを
徳馬、お願いします。
次回‥
4日目:それぞれのまとめ
Part.2(プラスチック容器)
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