【小説】あったらイイナを具現化!モノづくりについて 僕たち若手が語ってみた。vol.24
4日目:それぞれのまとめ Part.4
『金属容器のまとめ』
(金子)
次は4日間の金属容器の内容をまとめます。
①歴史
・缶詰の歴史はとても長く、200年ほど前
から存在する食品保存法である。
・最初は、瓶詰めによる食品保存法が発明
され、後にブリキ缶を使用する方法に
転用された。
・日本では1871年に初めてイワシの油漬け
缶詰が作られた。
・その後工場で本格的に生産されるように
なり、現在の缶詰生産大国としての基礎
が作られた。
・缶詰工場は原料の生産・調達地近くに
立地している。
・機械化が進んだこともあり、原料の鮮度
が落ちないうちに素早く調理・加工され
、質の高い缶詰が作られている。
・現在では自販機の普及もあり、飲料缶も
数多く利用されている。
・キャップができるボトル缶なども生まれ
、これからまだまだ付加価値を付与する
開発が進み、新技術により更に便利な
世の中になっていってほしいと願う。
②素材(材料)
・金属容器は、ブリキ缶、スチール缶、
アルミ缶などに分かれている。
・アルミ缶とは、アルミニウムやアルミニ
ウム合金を主な材料として製造された缶
のこと。
・一般的なアルミ缶は、業界用語では
“DI缶”と呼ばれる物。
・ブリキやティンフリースチールを原板と
して作られた缶を総称して“スチール缶”
と言われている。
・ブリキ缶は、鉄鋼(鋼板)をスズ
(純スズ)で表面処理した表面処理鋼板。
③製造方法
・多く見かける物は、コーラなどの清涼
飲料 水やビールに使用されているDI法
(Draw&Ironing Method)といわれる
絞り製法で作られたアルミ缶。
この製缶方法は、大規模設備で高速度
で生産する事が可能。
・DI缶は、構造上軟らかい為、強度を必要
とする内容物には使用しにくいなど、
用途を限定される場合がある。
・ボトル缶は、蓋・胴の2つのパーツが
組合わせられて構成されてた2ピース
型と蓋・胴・底の3つのパーツが組み
合わさった3ピース型がある。
④市場動向
国内の市場動向(概要)
・アルミ飲料缶需要、20年は0.2%増
の見込み
・国内のアルミ缶需要は、2015年から
16年のピークを境に減少。
(アルミ缶リサイクル協会)
・缶コーヒーのペットボトル化や若者の
ビール離れが減少につながっていると
分析されている。
・飲料用アルミ缶の輸出入を加味した
国内需要量は19年に前年比0.3%増
の217億缶を見込み。
・ビール缶が0.8%減、ビール以外の
飲料缶が1.8%増となり、20年の
需要量も0.2%増とほぼ同水準となる
予測。
・脱プラスチックの流れを受け、リサイクル
が容易なアルミ缶に流れが向いてきたよう
にも見える。
・スチール缶の19年の消費重量は、前年比
2.7%減の42万6588トン
(スチール缶リサイクル協会)
国内のシェア
【アルミ缶のシェア】
・東洋製缶グループ:約30%
・大和製缶:約25%
・ユニバーサル製缶:約25%
・昭和アルミニウム缶:約15%
【スチール缶】
・東洋製缶:約60%
・大和製缶:約25%
・ホッカンホールディングス(HD)
:約10%
世界市場シェア
金属缶メーカー各社の売上高より
1位:クラウン(28%)
2位:ボール(26%)
3位:シルガン・ホールディングス(11%)
4位:アルダー(10%)
5位:東洋製罐(6%)
(金子)
金属容器のまとめは、これで終了します。
(徳馬)
お疲れさまでした。
最後にみんなでアイデアを出してみない?
(宮地)
いいね。想像してみよう。
次回‥
4日目:それぞれのアイデア
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