【小説】あったらイイナを具現化!モノづくりについて 僕たち若手が語ってみた。vol.11
2日目:容器の素材(材料)について Part.4
『金属容器の素材(材料)について』
(金子)
次は、金属容器の素材について話します。
金属容器は、ブリキ缶、スチール缶、アルミ缶
などに分かれています。
アルミ缶とは、
アルミニウムやアルミニウム合金を主な材料
として製造された缶のこと。
(宮地)
どんな中身にも使えるの?
(金子)
主にサイダーやビールなどの炭酸飲料の容器
として用いられている。一般的なアルミ缶は、
業界用語では“DI缶”と呼ばれる物なんだ。
(須崎)
DI缶?
(金子)
DI缶の製造では、素材は、コイル状になった厚さ
0.3 ミリメートル前後のアルミ、又はアルミ合金。
アルミニウム合金製 DI 缶の場合、ボディー部には
アルミニウム - マンガン系(3000系)合金展伸材
が、また蓋にはアルミニウム - マグネシウム系
(5000系)合金が使用されている。
(徳馬)
スチール缶は?
(金子)
製缶の材料は、鋼の塊を0.2mm前後まで圧延した薄い鋼板の最表面にメッキ処理をして作られたブリキやティンフリースチールと呼ばれる表面処理鋼板が使用されている。
ブリキやティンフリースチールを原板として作られた缶を総称して“スチール缶”と言われている。
ブリキ缶は、鉄鋼(鋼板)をスズ(純スズ)で表面処理した表面処理鋼板。缶詰など、常に水分と接触する部材に用いられる。かつては玩具の主要な材料でもあったんだよ。
缶の種類は、何か知っている物はある?
(須崎)
飲料缶は知っているよ。
缶ジュースや缶コーヒーなんかだよね。
(金子)
それ以外にも一般缶と言われている物もあるよ。
一般缶は、このような種類かな。
・菓子缶、海苔缶、お茶缶、せんべい缶、
コーヒー缶などの食品用の缶。
・オイル缶、ワックス缶、ペンキ缶などの塗料・
化学薬品用の缶。
・一般缶は、ぶりき(鉄)を主な材料
(宮地)
缶詰缶なら知ってるよ。
(金子)
缶詰缶は、食品向けが主な用途なんだよ。
・中身を安全に長期間保存する事に適した缶。
・空気及び光を通さない缶で、中身の色や風味
を守る。
・加熱処理による滅菌後は、密閉性の力を発揮
し、菌の侵入を防ぐ。
・みかんや魚の缶詰など。
(徳馬)
18L缶なんかもあるよね?
(金子)
18L缶は、一斗缶とも呼ばれる物だよ。
・業務用の食油、塗料やシンナー、接着剤などで
使用されている。
・密封性の高い缶で、中身を安全に長期間保存
するのに適している。
・JIS規格によって形状が定められている。
(徳馬)
ドラム・ペール缶などもそうだよね。
(金子)
200L以上の容量は、ドラム缶、
200L未満はペール缶と呼ばれているよ。
・業務用のオイルや化学品を安全に長期間保存
するのに適している。
・18L缶同様にJIS規格によって形状が定められ
ている。
(金子)
最後に生産量の概要を話します。
飲料缶と食料缶を合わせた生産量は、2016年で
245千トンであり、スチール缶の生産量の
約70%を占めているんだよ。
(金子)
今日は、これで終了だね。
次回は、一週間後に須崎の家に朝9:00集合
でよろしく!
(宮地)
早いな(笑)まーいいか。
(徳馬)
次は、各容器の製造方法だけど、
宮地!各容器の特徴を一度まとめない?
書き出し頼むよ。
(宮地)
飲み代無料で引き受ける(笑)
では、書き出すね!
次回‥容器の特徴について(まとめ)
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