【小説】あったらイイナを具現化!モノづくりについて 僕たち若手が語ってみた。vol.17
4日目:日本の市場動向について Part.1
『ガラス容器の市場動向について』
神奈川県横浜市の金子宅
(金子)
我が設計部屋にようこそ!
(徳馬)
CADなどもあって設計事務所みたいだね。
(金子)
父の趣味で作った設計部屋なんだ。
今日はこの部屋を使っていいと許可を
もらっているので大丈夫。父も金属関係の
設計者で、色々と学んでいるんだ。
(宮地)
プロジェクターもあって、資料もこんなに
大きく映せて最高だな。
(須崎)
宮地、寝るなよ(笑)
(徳馬)
年末、4日目、最終日だ。
各容器の国内市場について話そう。
最初は、ガラス容器の宮地から
お願いします。
(宮地)
寝させないよう頑張ります。
(3人)
頼むよ~(笑)
(宮地)
先ずガラス業界のシェアについて
話そうと思う。
(徳馬)
日本には有名なガラスメーカーがあるだよね。
(宮地)
そう、日本のガラスメーカーは世界的に
高いシェアを誇っているんだよ。
(須崎)
国内だけではなく世界的にも有名なんだよね。
(宮地)
そうなんだ、皆の方が知ってそうだな(笑)
日本のガラスメーカーは他の業界に先駆け
市場を世界へと移している。
あまり知られていないが日本のガラスメーカー
は、世界的に高いシェアを誇っているんだ。
2019年の板ガラスの世界シェアを見るとAGC、
サンゴバン、日本板硝子が世界シェアトップ
争いをしている。
また液晶用ガラスでも米国コーニングに次ぎ、
AGCが世界2位、日本電気硝子が世界3位の
シェアを誇る。
更にAGCは建築、自動車用で常に世界首位級
のシェアを誇り、世界有数のガラスメーカー
となっているんだ。
(金子)
最近は、中国企業の対抗がニュースになって
いるのも見たことがあるな。
(宮地)
よく知ってるね。そうなんだ。
最近は中国系企業の進出が目立ち始めている
んだ。中国系企業は技術力は劣るが、安価で
供給することに長けており、鉄鋼業界、繊維
業界などガラス以外の素材分野では圧倒的な
シェアを誇る状況なんだ。
(金子)
国内のメーカーにとっては脅威だね。
(宮地)
ガラス業界にもいずれこうした中国企業の浸食
が進むものと見られ、日本企業にとって大変な
脅威となり得ることが予想されている。
次は日本国内のガラス瓶の品種について話すね。
国内のガラス瓶が使われている品物を調べて
見た。この表は、日本ガラスびん協会HPの
データより抜粋してまとめた表だよ。
(須崎)
数量は、ドリンク瓶・食料・調味料・
酒類が多いんだね。
(宮地)
アイデアとしては、このように数量が出ている
ガラス瓶の品種にターゲットを絞り、機能性を
付与して考えて行きたいな。どうだろうか?
(徳馬)
軽量化を考えるのではなく、ガラス瓶に
しかない高級感やレトロ感を生かした
発想はどう?
(金子)
いいね。個性ある容器。包装品ではなく
オシャレな置物や芸術品として(笑)
(須崎)
世界にはもっと面白いガラス容器が
あるんじゃない?
(宮地)
そうだね。これからは世界のガラス瓶情報
も確認し、アイデアを出して行きたい。
みんなアイデア出してね。
(徳馬)
みんな-海外出張して情報集めて来てね。
(須崎)
ネットでも多くの情報は入手でき、
発想はできるんじゃないか。
(宮地)
瓶は、このようにアルコール、ドリンク、
食品、化粧品など幅広く使われている。
割れやすい・輸送費がかかるなどと言われ
ているが、ガラスにしかない利点を生かせ
ば面白い発想が生まれると思う。
(宮地)
市場には、多くのガラス容器がある。
環境面も考慮した上で、他の素材との
組み合わせも含め、アイデアを出して
行けると思う。
以上で
ガラス容器の市場動向は終了します。
次はプラスチック容器の市場動向を徳馬、
お願いします。
次回‥
4日目:日本の市場動向について
Part.2(プラスチック容器)
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