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【小説】あったらイイナを具現化!モノづくりについて 僕たち若手が語ってみた。vol.08

2日目:容器の素材(材料)について Part.1

『ガラス容器の素材(材料)について』

《東京近郊の宮地の家にて》

(宮地)
レディースアンドジェントルメン(笑)
ようこそ宮地家へ。

(3人)
おいおい。今日もそれかよ。
飲み過ぎてないか?(笑)

(宮地)
二日酔いで発表資料を忘れていないかい?
プロジェクター、マイク、スピーカーも
準備万端ですから、みんな頼むよ!

(3人)
今日も
そっくりそのままお前(宮地)に返すよ(笑)

(徳馬)
今日は、それぞれの容器の素材(材料)
について話そう。最初は、ガラス容器の
宮地から始めよう。

(宮地)
今日は、ガラスの素材について学ぶよ。

(3人)
おいおい。お前は先生か(笑)

(金子)
ガラスってどんな素材なの?
知っているようであまり分からないな。

(宮地)
食べ物を入れる容器は、当たり前だが安全性は重要。ガラス瓶は全て天然素材。その為、本当に安全な容器と言えるんだよ。(勝ち誇り顔)

(金子)
お前の天然は知っているが、がラズ瓶は全て天然素材だったんだ。

(宮地)
ガラスの原料は、
①珪砂(ケイシャ)、
②ソーダ灰、
③石灰の3点だよ。

ガラス瓶の原料は自然に存在する物ばかりでね、“天然素材”にこだわったレシピなんだよ。

現在では、省エネルギーやCO2排出量削減の為、瓶を細かく砕いた“カレット”が主原料に。カレット使用量も現在では、75%にものぼっているそうで、当然カレットも天然素材。ガラス瓶のリサイクルは、天然素材だけでできていると言えるんだ。

(宮地)
天然素材について資料を元に説明するよ。

①珪砂(ケイシャ)
・石英やシリカと呼ばれることもある、
 石を細かく砕いた砂。
・シリカの原料としては、石英(せきえい)
 の砂が用いられる。
・これは珪砂(けいしや)と呼ばれている。
・石として掘り出されることもあり、
 こちらの方は珪石(けいせき)と呼ばれ、
 砂のように細かく砕いて使用。砕いた物
 も珪砂と呼ぶ。

②ソーダ灰
・無水炭酸ナトリウムのことで、
 化学記号は“Na2CO3”。
・ガラスの中では、酸化ナトリウム
(Na2O)の形になってる。
・初期のソーダ灰は、文字通り草木
 を燃やした灰から作られていた。

③石灰
・鉱石を原料にした炭酸カルシウムで、
 化学記号は“CaCO3”。
・ガラスの中では、酸化カルシウム
 “CaO”の形になっている。

(須崎)
すごく難しいね。宮地すごいね!

(宮地)
営業だからね。覚えさせられたんだよ。

(徳馬)
さっき、リサイクルの話もあったけど
回収されたガラスはどうなるの?

(宮地)
回収されたガラスは、種類・色毎に分別し、アルミ・鉄・陶磁器などの異物を取り除き、破砕して新しいガラスを作る為の原料にするんだよ。
この破砕されたガラスを“カレット”と言うんだ。

(金子)
原料は、調合?混ぜるの?

(宮地)
そう、原材料を適切な配合で混ぜるんだよ。
主原料は、珪砂・ソーダ灰・石灰石・カレットなどで、副原料として、清澄剤・着・消色剤も使用されるんだ。
原料は、計量・混合され、溶解炉の上にあるホッパーに運ばれるようになっている。

(須崎)
溶かすんだね。

(宮地)
そう、約1.600℃以上の高温で溶融させるんだ。調合された原料を一定量ずつ溶解炉に投入し、炉内では、1,600℃まで加熱され、溶けたガラスになるんだよ。こうやってガラス容器へと生まれていくんだよ。以上がガラス容器の素材についてでした。

次は、プラスチック容器の素材について
徳馬、お願い!

次回‥
2日目:容器の素材(材料)について
Part.2(プラスチック容器の素材について)

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